政治家が、自ら「日本語の意味」を「破壊」していくということは、
その行為自身が「政治」への「信頼」を失わせ、例の
「政治なんて誰がやっても同じ」という思いを、頭の悪い有権者から順番に植えつけていく。
その傾向が続けば、頭の悪い有権者から順に、自分たちが何も考えなくても「良い政治」「わかりやすい政治」とやらをやってくれる
「独裁者」を求めるようになる。
そのいい例が、鳩山由紀夫である。2009年の選挙前には必死に
「試しに民主党に政権を持たせてほしい!」
と言っておきながら、いざ政権を持つと、
「総理大臣は、衆議院の任期中の4年間は変えるべきではない!」
と平気で言う。(ソースはこちら。なんと投票日の前日の夜である。この発言を、一体何割の有権者が知って投票したというのか。)
鳩山代表「公約実現に4年必要」(読売 2009年8月29日22時22分)
民主党の鳩山代表は29日、政権を獲得した場合、次の衆院解散までの期間について、「誰が何をやるということは別にして、マニフェスト(政権公約)の実現には4年間がどうしても必要だ。4年間は国民の期待にこたえるため、チーム民主一丸となって、マニフェストの実現に向けて努力をする」と述べた。
早期の衆院解散を念頭に置かず、衆院議員任期の4年間で政権公約を実現する意向を示したものだ。
東京都内で記者団の質問に答えた。(ここまで)
で、実際には、3年以上経っても、何もできなかったのが、「民主党」と自称する政党である。
ちなみに、次の総理大臣であった、菅直人もこう言っている。
菅直人氏「解散権は『伝家の宝刀』でない」と解散反対(アメーバニュース 2012年11月15日14時24分)
11月14日に行われた国会での党首討論で野田首相(55)が条件付き11月16日に「衆院を解散してもいいと思っている」と表明。同じく民主党の菅直人前首相(66)は自身のブログで野田首相の解散表明前日の13日に行われた民主党常任幹事会で解散に反対していたことを明かしている。
菅氏は13日に行われた民主党常任幹事会で「解散をめぐる意見が噴出」したことを報告。菅氏自身も「不信任案が可決されない限り解散はできないと憲法は解釈すべきで、任期満了まで電力改革など脱原発の具体化政策を進め、4年間全体について国民の信を問うべき」と持論を述べ、解散に反対したという。
またしばしば「解散権は総理大臣の『伝家の宝刀』」と言われるが、解散権を「伝家の宝刀」と解釈したのは、自民党単独政権時代の党内闘争のためだと説明。解散権は「伝家の宝刀」ではないとし、「地方議会では不信任案が通らない限り知事や市長は議会を解散できない。総理大臣の任期は4年という慣例を作るべき」と自身の見解を綴る。
また続くブログで衆議院解散が11月16日に決まったことを報告。「原発ゼロ」を推進してきた菅氏は「この選挙で自民党が大勝すれば、脱原発の流れは逆流することは必至」と危機感を強めている。(ここまで)
日本国憲法第69条
第69条 内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、10日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない。
これも皮肉ではなく、本気で聞きたいのだが、この第69条の赤字の部分を、どう「解釈」すれば、菅直人の言うような
「不信任案が可決されない限り解散はできないと憲法は解釈すべき」
という「解釈」になるのだ?頼むから、誰か本気で教えてくれよ。
話を戻そう。野田佳彦を始めとする民主党首脳部は、あれだけ大勝ちした衆議院でさえ、離党者が続出し、昨日の解散時にはすでに過半数を切っていた。
<参考 2009年8月の総選挙後の議席割合>
当時の民主党308議席に、今でもへばりついている国民新党を約2名足して、310名。
衆議院のちょうど半数が240。
310-240=70
3年ちょっとの期間で、70人もの離党者を出した政党が「民主党」と自称する政党である。しかも、前述したように、この時点でこれだけ「現憲法」を破壊してきたのも「民主党」と称する政党である。「国民」を「試しに政権を持たせてほしい」などと言っておきながらいざ政権を持つと「4年間は解散すべきではない」などと、どこが「試しに」なのかが全く理解できない発言を平気でする鳩山と菅。そのくせ打ち出してきた政策は、大震災復興政策も含め、ことごとく効果がなかった。
そのリーダーとして、「近い将来に解散する」と言っておきながら100日も引っ張った総理大臣が、野田佳彦である。
ここでも、「近い将来」という日本語の意味を、木っ端微塵に破壊している。
その野田が、解散時の発言として、以下のように語ったとのこと。NHKには字幕が出なかったので、フジテレビの「NEWS JAPAN」より。
・・・ここも、皮肉でも何でもなく、野田やその他の幹部、あるいは民主党支持者に聞きたいのだが、
70名以上もの離党者を出し、しかもデフレを全く改善させないまま、(一昨日の図を再掲。詳しくは一昨日の記事を)
しかも、2009年度の「第2次予算」で、「第1次予算の仕分け分」を差し引いても、約7兆1800億円を予算として純増させ、その分だけ国債を乱発しておきながら、
それでもデフレ一つ直せなかった。現時点で、国会議員を何人減らそうが、7兆1800億円もの「新規の借金」など絶対に返すことはできない。
そういう状態を、「新しい政治」と表現する、野田佳彦の日本語表現力、現実把握力は、どういう「論理」「前提」があれば肯定できるようになるのだ???
上記のような、「ウソ八百」としか言いようのない「言葉遊び」を、民主党が「新しい政治」などと呼ぶのだったら、私は喜んで、そんな「新しい政治」を、木っ端微塵に破壊するつもりだ。野田の言う「古い政治」の方が、少なくとも「7兆1800億倍」はマシである。
別角度から言えば、こういう「言葉遊び」を、何千回、何万回か繰り返せば、民主党と自称する政党は、自党への支持が復活すると本気で思っているのか?ということだ。これも、誰か、まじめに答えてほしい。
最後は、昨晩、街頭演説に出た、安住幹事長代行である。
何の改革もできずに、自分の党のカネ垂れ流しを勝手に「増税」で埋めようとしているガソリンプールが、どの口でそんなことを言っているのだ??
何回でも貼ろう。
こ・れ・だ・け・予算をブクブク増やしながら、デ・フ・レ・一つ直せなかった自・称・民・主・党が、
やれ「自民党は世襲議員が多い」だの、
「親の7光、14光、21光」などと、下らない言葉遊びをここでも繰り返し、
「本当に改革できるんでしょうか?」とは、
これまた、どれだけ言語能力と現実認識能力が低ければできる発言なのだろうか。上のグラフを見れば見るほど、2000年代後半にかけて、
・公債発行を下げながら、どれだけ税収を上げてきたか
が明確に見えるのは、その「親の7光(以下略)」が多い自民党の方だろうが。
少しは、自分らの党が湯水のように使ってきた、何の成長戦略もないまま、既得権益層にばらまいてきた「民主党」の反省を語ってから、偉そうに言葉遊びをしろよ。ガソリンプール安住よ。
親の7光だろうが、63光だろうが、686光だろうが、46074光だろうが、私は「言葉の意味」を「正確」に理解し、国民の代表として正確な言葉遣いをし、それをデフレ対策に生かす政党を支持するよ。
そんなことができる政党は、現時点では、自民党しかない。
あ。
「自民党は原発支持だから絶対反対!こいつバカじゃね?(笑)」
などと騒ぐ、また頭の弱い放射脳がワラワラ湧いてくるだろうから、そういう人は、当ブログの以下の記事でも読んでおくといい。
2012年9月の朝生の感想その2 飯田哲也の「4大『大ウソ』」を指摘することで、皮肉な現実が見えてくる 朝日さん一面の「とにかく反原発ありき」の紙面編集方針に鼻水が出るw 7月20日(金)のいわゆる「反原発デモ」は・・・(「反原発」で「スマホ」って???) 「原子力ムラ」という言葉を使っている連中が最も「ムラ根性」に染まっている 「平気で悪態をついているからオレたちは多数派なんだ」という最低の倒錯 デモが「草の根」かどうかも怪しい上に、言葉やプラカード、手法一つ一つが「下品」な「反原発デモ」 毎日さん、TBSさんが「反原発デモ」を美化しようと必死なご様子 ふかわりょう、3週にわたりラジオで「幼稚な反原発論」を展開。来週もやるか?(笑) 福島県民の被害者感情と、大飯原発再稼働は全くの別問題 都合のいいところだけをauthorityに頼ろうとする宮台真司大先生サマ 原発と尖閣諸島の問題が同レベルだと考えている宮台真司首都大学東京教授 ただ「バカの素朴な感覚」をツイートで垂れ流して新たな風評被害を作る庭山由紀群馬県桐生市議 ニヤニヤ飯田哲也が昨日の報ステで「原子力に反対するヤツはバカだチョンだ」と発言 「正義」は目に見えないものだけど その2 2chで絡んできた放射脳クンは、「怒り」が「バカであること」の免罪符になると思っているらしい(笑) 原発に関する二枚の画像から 竹田オミヤス先生、予想通り「関電陰謀論」を展開(原発は、トイレのないマンションではありませんよ) 放射性物質はゼロベクレルを求める一方で、「特保コーラ」は普通に飲めるのが「放射脳」なんですか? 「原発交付金を入れれば原子力の方が化石燃料よりコストが高い」は本当なのか この夏「原発を再稼働しなくても電力は足りる」と思っている人のための「無責任論理」
さしあたって、このぐらい貼っておけばいいだろう。全て、当ブログでの記事である。
ワーワー騒ぐなら、少なくとも上記の記事を全て読んでから頼むよ、放射脳クンたちよ。