土曜深夜のJ-wave、”Rocketman Show!!” を、そのゆる〜さが好きでよく聞いているが、話がこと原発になると演説モードに入ってしまう。Rocketmanとは、ふかわりょうのDJとしての名前である。J-waveでは聴取率がそこそこ高いようだ。もう7年目である。私も7年前から聞いている(というか、その前番組を聴いていたのだが)。
しかし話題がこと原発になると急にふかわは「演説モード」に入る。昨年の311大震災の次の日も土曜日で、他のお笑い系ラジオ放送がことごとく地震特集番組に切り替わった中、この番組だけは通常放送を続けた。まあ、J-waveのリソースが足りないせいで、地震特集番組に切り替えられなかっただけだろう。いつものポップなSEやBGMは極力ナシにして、ひそひそ声で笑えるゆるーいネタを放送作家と二人でボソボソやっていたのを覚えている。あ、通常時間帯は深夜1時〜5時だったが、このときだけは1時間延長して、なんと深夜1時〜6時までやってたか。5時台はほとんど音楽だけだったが(苦笑)。
そのときのふかわの「反原発話」は、せいぜいガスコンバインドサイクル発電(ふかわの父親はガス会社で働いているらしい)について、父親からメールが来た、このメールを読む限り、今後は火力発電でも原発分は発電できるのでは?という、ごくごく「マイルド」な主張であった。
ただ、その後、火力発電に必要な原油やLNG価格が高止まりorむしろ上昇基調だったせいで、2011年の東京電力管内だけで、追加の燃料費が約1兆円必要となった、ということがわかり、私は個人として「原子力エネルギーの方がやっぱり桁違いに大きいんだよな」と思ったし、ふかわのラジオでも、原発問題についてそれほどヒートアップしたようなことはなかったと記憶している(仕事の都合で聞いていない回もあるので、こういう言い方になる)。
そんなわけで、いきなりふかわが「反原発」で爆発したのが6/2深夜。放送作家も眠る(笑)午前4時台だったか。
ふかわ:関西電力の大飯原発再稼働問題だけど、原発に賛成か反対かは置いておいて、再稼働するかどうかを決める「決め方」がひどくない?
周辺自治体からもだいたいの同意が取れてるとか、経済界からも要請があったとか言ってるけど、「近隣」の意味がおかしい。原発はもしも事故があったら、それこそ世界中に影響するわけだから、近隣自治体だけから合意を取るっていう発想がおかしい。
もっと言えばさ、そもそも「経済」のために原発を再稼働っておかしくない?電気はみんなでがまんするから、それで原発をなくすっていう選択肢もアリだと思うけどな。「何でも経済が最優先」という価値観そのものを議論しなくちゃダメなんじゃないの?
(作家に)これって理想論?実行不可能かな?
作家(しりとし):理想論だとは思いますが、実行不可能かどうかはわかりませんよ。(とフォロー。そりゃそうだ。放送作家がメインパーソナリティーににガチ反論してどうするって話だ(笑))
(ここまで)
・・・何を言ってるんだこのバカは(笑)。「電気はみんなでガマン」って、だったら電気を使ったテレビやラジオ、DJで稼いでいるお前自身の収入をすぐに2割程度カットし、今まで貯めてきた貯金は「本当に困ってる人」に使ってもらうために国庫に寄付しろよ(笑)。
というわけで、このバカ(笑)は、自分が金持ちであるからこそ、「電気はみんなでガマン」などという戯れ言が平気で言えるわけだ。電気がないと仕事にならない私のような教育業や、電気がないと死活問題になる交通や医療関係などへは、停電しなくて済むように「優先回路」的なモノがたった1年程度で整備できるとでも思っているのだろうかこのバカ(笑)は。
次。6/9深夜。
ふかわ:(リスナーからの、「原発再稼働に納得いかない」という主旨のメールを紹介した後で)そもそもさ、原発に不安を感じている人が一人でもいる時点で、原発は再稼働すべきじゃないんだよ。原発に不安を感じている人が一人でもいるってことは、それはとにかく「絶対安全」ってことじゃないんだから。
(ここまで)
・・・2週連続で、何を言ってるんだこのバカは(笑)。
・原発に不安を感じている人が一人でもいるってことは、それはとにかく「絶対安全」ってことじゃないんだから。
という論法を掲げれば、それは
・とにかく「原発が不安だ!」と「言う」人が一人でもいれば、ふかわ的には「原発は絶対安全じゃない」となり、「原発再稼働などありえない!」となる。
という結論になるのだから、「そりゃ単なる少数決だろ」と言うしかないのだ。ふかわはどんだけバカなのだろうか。
で懲りもせず、6/16深夜。この日は全ラジオ局が聴取率調査週間のため、ほとんどの番組が「スペシャルウィーク」と称して、いつもより豪華な企画を立てる。この番組も、いつもはふかわと放送作家の二人でやっているところに、バカリズムの升野さんも交え、3人で和気あいあいとトークしていた。升野さんがいることで、むしろいつもの「ゆる〜い空気」になっているかのようだった。
ところが、わざわざその升野さんを一時的に外してまでも、またもや反原発トークにいそしむふかわりょう。ホントに、いつの間にこんなに「政治的演説」が好きになったのだろうかふかわりょうは。この春からMCをやることになったTOKYOMXの「5時に夢中!」で感化でもされたのだろうか(苦笑)。
ふかわ:(話の枕としてはオウムの高橋容疑者逮捕や、AKBの指原がどっかに飛ばされたことなどに触れた後に)この1週間のニュースの中で、大飯原発再稼働が正式に決まったんだよね!んもー、なし崩し的に再稼働を決めるって、今の政治はどうなっているんだろうね?去年の大震災をきっかけに、50年後の日本や、100年後の日本はどうあるべきか、ということまでをしっかり議論してから決めれば、こういう「なし崩し的」な再稼働決定なんてのはなくなると思うんだけどね。
(ここまで)
・・・3週連続で、何を言っているんだこのバカは(笑)。 大飯原発は、まさに去年の大震災を受けて、低所だけでなく高所にも予備電源を設置するという作業を終え、その確認も行っている。そういう「ニュース」を自分で調べることもせずに、
・「なし崩し的」
などという「マスゴミからの受け売りワード」を連呼することで、世相を斬れた気になっているこのバカっぷり。
しかも、話が「原発」になるときだけ、
「50年後や100年後の日本」
などと話が大きくなる。私に言わせれば、年金や尖閣諸島問題も、原発とまったく変わらないほど
「50年後や100年後の日本」
とやらを見据えて議論しなければならないのに、このバカにとっては、原発というイシューだけ、
「50年後や100年後の日本」
とやらを見据えて議論しなければならないとのこと。そんな議論をしている間にもう夏は来てしまうわけで、今年の夏、そういう議論をしている間に事故停電が起き、そのせいで病人が死んだりしたら、このバカはどれだけ責任が取れるというのだろうか??
もっと言えば、「50年後や100年後の日本」を「誰」が議論するのか、という話だ。2000年代に入ってから国政選挙の投票率は6割より少し上なくらいと、低迷を続けている。昨年の大震災で国民が目覚めたというのであれば、その後に国政選挙が行われていないこと自体がはるかに大きな問題だろうに(しかし、仮に国政選挙が行われていても、投票率が8割を越えるなどということはないであろう)。しかしこのバカはそのことにも触れない。
要するに、
・原発に文句を言っている人間が一人でもいるうちは、原発はやめろ!
という結論が先にあって、それ以外の結論は始めから受け入れる気がないだけである。昔からこういう人種は、「総会屋」と呼ばれる有名な人種だったということも、このバカにはわからないのであろう。
しかし、何度も書いているがいつも不思議だ。それだけ原発がいやな人々にとって、事故が起きたらまさに日本が率先して被害地域となる韓国の原発について、何も反対意見を述べない、反対運動をしない、反対デモをしないのはなぜなのだ???
放射性物質は、国境で止まるとでも思ってるのかねこういうバカ(笑)にとっては? 同じクチで
「原発事故は一度起これば、全世界に迷惑をかけるんだ!」
って語ってるのにねえ(笑)。