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150万PV突破御礼

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50万PV突破御礼・・・昨年11月末

100万PV突破御礼・・・今年8月末

・150万PV突破御礼・・・今年11月中旬

いやはや、この100〜150万PVは、9/17からの『アンフェア the answer』のレビュー記事へのアクセスが、太く長く続いていたことによるところが大きい。政治的立ち位置に関係なく、エンタメレビューを楽しんでいただけたのなら、私としても望外の喜びである。

その一方で、定期的に寄って下さっている方々もかなり増えたようである。恐縮至極。今後は仕事などもあり忙しい時期が続きそうなので、投稿ペースが落ちると思うのであらかじめ謝っておきたい。申し訳ございませんm(_ _)m

また、今後は理詰めで書くような記事も増えそうである。その点についても、そういう記事を好まない方々にはあらかじめ謝っておきたい。どうもすみません。

今後も、自分の頭で考えた結果を残していくようなブログでありたいと思っているので、今後ともよろしくお願いいたします。


外国人参政権についてのニュースを産経しかネットに載せないのはなぜ?第2記者クラブは??

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よくネトサヨ(笑)が「産経ソースwww」などと草を生やす理由がよくわかる。「ネトウヨ」というレッテル貼りと同じで、自分たちに都合悪いことが産経に書かれるからだ。

その証拠となるのがこのニュース。ネットでは産経だけしかこのことをニュースとして掲載していない。

 

鳩山氏ら外国人参政権早期成立を「約束」 民団記念式典(産経 2011.11.18 19:29)

 在日本大韓民国民団(民団)の創団65周年記念式典が18日、都内のホテルで開かれ、民主党の鳩山由紀夫元首相や公明党の山口那津男代表、社民党の福島瑞穂党首らが相次いで永住外国人への地方参政権(選挙権)付与法案の早期成立を訴え、支持を求めた。

 鳩山氏は「永住外国人、特に韓国の皆さま方が『地方参政権を早く認めるように』というのは当たり前の願いだ」と指摘した。その上で「時間がかかっていて申し訳ないが、政治の立場から応えていかなければならない。民主党も最大の努力を約束する」と述べた。

 さらに、同席していた樽床伸二幹事長代行の顔を見ながら「できる限り来年の通常国会でがんばりましょう」と呼びかけた。

 その後にあいさつした樽床氏は「鳩山氏の思いをしっかり支えながら、国政運営にあたっていく」と述べた。

 山口氏は「民主党を挙げて合意を固め、国会へ(法案を)提出していただくならば、喜んで成立に力を貸す」と宣言し、福島氏も「民主、公明、社民各党が協力すれば国会で法案は通る。必ず成立させる」と意欲を示した。

 式典には、民主党の江田五月元参院議長や赤松広隆元農水相、公明党から草川昭三、魚住裕一郎両参院議員らも出席した。自民党国会議員のあいさつはなかった。鳩山氏は在任中、参政権付与法案の提出に意欲を示していたが、党内の慎重派の反発もあり、断念した。(ここまで)

 

なんじゃこりゃ。このブログでは何度も訴えているが、地方だろうが国政だろうが、

・日本の選挙権を得たければ、日本国籍を取りなさい。

でおしまいである。

 

日本に住んでるおかげで、韓国にいたら徴兵制に従って従軍する義務も果たさずに、「国籍は韓国、でも選挙権は日本のを持つ」とは、どこまで韓国籍の在日はわがままなら気が済むのか。

「日韓併合によって強制的に日本に連れてこられたんだ!我々は被害者だからそういう例外を認められるのは当たり前だ!」と思っているとしたら、それこそ、

「利権」として、「強制連行」を既成事実化する、極めて凶悪な「盗っ人猛々しい論理」と言わねばなるまい。

 

以前もこのブログで挙げたが、日韓併合前の朝鮮は自力で自国を開発できるような、中央集権体制が整った近代国家などでは決してなく、出身地と姓が同じ、一種の「氏族」どうしが反目し合い、争いを繰り返している、日本の安全保障にとってはきわめて危険な状態であった。統一された一つの国家でさえなかったと言って良い。

このページにも、以下のような写真が何枚も掲載されている。

日韓併合前後 朝鮮半島写真館 親日派のための弁明

 

日本統治前と統治中の、ソウル南大門前の比較である。

上下が逆でない証拠に、日本統治前の朝鮮の様子として、以下のような写真が挙げられている。

 

「朝食後に農作業が始まるが、どんな仕事でも正午には終わり、再開は決まって翌朝である。
昼食を済ませると、男達は昼寝をするか、あるいは街頭に繰り出し、長いキセルをくわえながら
互いの間で、あるいは通行人と話を交わしつつ夕食まで時間を過ごす。」
ガリーナ・ダヴィドヴナ チャガイ 『朝鮮旅行記』

・・・このどこが「美しき李氏朝鮮」なんだ?マジでわからんから誰か教えてくれよ。

<1880年代のSeoul 南大門大通り(中心街)>

<1897年のSeoul 南大門大通り 城門の前は商人の店>

 

どこが「強制連行の被害者」なんだよ。日本に来て日本で商売をした方がもうかると思って自ら日本に来た朝鮮人がほとんどのクセに。ちなみに日韓併合によって、ソウル近辺は以下のように変わる。

 

 

<1937年にソウルに開業した丁字屋デパート。
ソウルにはこの他に、三越・平田・和信(韓国系)などの百貨店があり日本内地の流行を敏感に反映させながら競い合っていた。>

 

<1936年のソウル、南大門通り。
看板の文字は真ん中がレートクレーム(化粧品の名前)、右側がキリンビール。>

 

以上のような写真を見るだけで、この民団の大会で鳩山由紀夫が言った、

>「永住外国人、特に韓国の皆さま方が『地方参政権を早く認めるように』というのは当たり前の願いだ」

などという発言は、全く当たり前ではないことはわかるだろう。

 

未だに、こういう「歴史」を勝手になかったことにし、「被害者面」して、国籍を変えないまま日本の選挙権を得ようとする民団の根性こそが、ネトサヨ&リアル左翼がバカの一つ覚えのように繰り返す、「歴史修正主義」の最たるものだろうに(笑)。日本のサヨクと左翼は、中韓に媚びるための集団なのか?(笑)少なくとも外国の「左翼」は違うのだがなあ。選挙権という、国民主権の根幹となる権利をホイホイ外国人に渡そうとしたりはしない。

 

あとは、以前書いた記事の繰り返しになるので、リンクを貼っておく。

今年のセンター試験は・・・現代社会で外国人参政権が出題だ!(2010.02.02)

なぜか、外国人参政権についての国会中継をしないNHK(2010.02.10)

できるだけシンプルに「外国人参政権付与反対」の主張を組み立てる(Q&A方式)(2010.02.27)

10.3.1 TVタックルでの外国人参政権特集(その1)(2010.03.02)

 

オウム真理教事件:「なぜエリートが」という問いの立て方自体がまちがっている

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昨日のニュースではどこも地下鉄サリン事件や松本サリン事件など、一連のオウム真理教事件を特集していた。そこで判で押したように繰り返されたフレーズが

「なぜエリートがこのような危険な犯罪に加担したのか」

である。

この問い自体がくだらない。答えは簡単で、

「エリートだからこそ、自分の損得勘定に敏感だったから」

である。しかし、昨日のニュースで、こういう角度からこの事件を語ってくれた「識者」は一人もいなかったように思う。

私が今でも覚えているシーンがある。まだ村井秀夫が刺殺される前の話だ。オウムは「原始仏教への回帰」をキャッチフレーズに、信者に厳しい戒律を課していた。食べるものも全て麻原が指示した、肉や魚を排除した食事のはずだったが、テレビが外出した村井秀夫を追いかけると、なんとステーキハウス「ハングリータイガー」に入っていった。しばらく経ったのち、村井が出てきたところをテレビクルーが追いかけ、

「何を食べたんですか」と聞くと、

「ステーキです。」

との返事。

「オウムでは肉や魚は食べないんじゃないんですか?」

とクルーが聞くと、

「いや、ある程度ステージが上がると、食べたものを体内で解毒できるんですよ」

とあっさり答える(いやマジでマジで(笑))。

村井だけでなく、上祐史裕も含め、一事が万事こういうやりとりだった。「ああ言えば上祐」という言葉が、当時の私の仲間たちでは流行語になっていたくらいだ(苦笑)。

オウムの本質は、今山岡賢次が批判されいるマルチ商法、ネットワークビジネス、ネズミ講と全く同じで、

「早く偉くなればその分だけ他人に指示を出せる、儲かる、トクをする組織」

にすぎなかった。それを、必死に「原始仏教」というメッキで塗り固めただけのことだ。その象徴が、何の仏教的根拠もない、「偉くなれば肉も体内で解毒できる理論」である。話はそれるが、当時オウムは「殺生がダメだから、肉や魚を食べない」と自慢していた。ならなぜ植物は食べて良いのか。植物を食べるのも、立派な殺生である。にもかかわらず、菜食主義を偉そうに自慢していた当時の信者たちはどれだけバカだったのか。


オウムの本質はまだある。その二つ目は、中沢新一を始めとする「一部の識者」が、麻原が吐くペテンにきれいに乗っかってしまったせいで、中沢新一を宗教学的オーソリティーとして信頼している「他の識者たち」も連動して

「あのオウムが地下鉄サリン事件なんか起こすわけないでしょ!」

と本気で言っていた点だ。

詳しくは言えないが、当時私は、今をときめく某経済学者と話をする機会があった(当時は学生だった)が、警察の強制捜査が入るまで、

「いやあ、あのオウムが地下鉄サリン事件を起こすなんて、絶対ないよ。何バカなこといってんの。オウムってのは原始仏教をかなりリアルに再現しようとしているまじめな宗教で、あの中沢新一だって評価してるんだから。警察ってバカだね〜。」

の一点張りだった。強制捜査が入るまで少なくとも数週間あったと記憶しているが、ずっとこのセリフを言い続けていた。

その後、警察による強制捜査が入ってからは彼の発言は一転し、

「いやあ、カルトってのはああいうことやるんだよね。アメリカでも(以下省略)」

と、いかにも「初めから私は疑ってました」モードに乗り換えていた(笑)。オイオイ、たった一晩で「原始仏教をリアルに再現しているまじめな宗教」から「カルト」に早変わりかよと、その手のひら返しぶりにアゴが外れるほど呆れたのでこのことを覚えているくらいだ。


この一例だけを見ても、中沢新一という「自称宗教学者」までもが麻原&そのトリマキにだまされていたわけで、彼がだまされていたせいで、彼を信頼する「自称識者」の集団までもが同時にだまされていたという側面も、この事件がこじれる重要な原因となっていた。マスコミであれば、今こそ、中沢新一にインタビューをし、

「なぜ当時は麻原たちにだまされたのか」

を、できるだけ正直に語ってもらうべきだろう。しかし残念ながら、昨日のマスコミで、こういうことをした社を私は知らない。

もしも、中沢新一がそういう取材を受けていながら断ったとすれば、それは「自称宗教学者」の名折れである。中沢に刑法上の罪があって追及しているわけではない。あくまでも、第二、第三のオウムを生み出さないための教訓として、中沢は正直に語る義務があると私は考える。それが、他者に大きな影響を必然的に持つ「学者」の社会的な責務の一つだと私は考えるからだ。

私は宗教学者でも何でもないが、警察がサティアンに強制捜査するずっと前からオウムのインチキ臭さはわかっていた。なぜなら、オウムが「再現している」としている仏像が、どう見ても、模造紙をノリで固めたような「ハリボテ」レベルにすぎなかったからである。パッと見ても不潔感満載。画像が見つからないのでお見せできないのが残念だが、あんなもの、高校生でさえもう少し美しく作れる。仏教にとって重要な仏像だからこそ仏像を作っているわけで、その仏像のクオリティが、大の大人が作っていても高校生レベルに届かない、しかも原始仏教では「仏像」自体が、偶像崇拝につながるから、作ることを禁じられていたということでさえ、高校の「倫理」レベルで学ぶことである。

この程度のことに、中沢新一ともあろう「学者」が、全く気づかないということが、当時の私でさえ全く信じられなかった。何の理屈もなく中沢新一を信じていた某経済学者(当時は違っていたが)に対してはなおさらである。

その頃からだろうか、「学者」だの「教授」だの、肩書きで人を判断するととんでもないことになりかねないということを感じたのは。だから今でも、例えば放射線の危険性については、複数の論者の主張を比較し、合理的に説明ができる方の説を採るという、きわめて原始的な方法で私なりの結論にいたる次第だ。

オウムについてはまた語りたいことがあるが、ここまでで一記事としておく。

談志、ヤニ中でのたれ死に

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<食道がん発見の記者会見でイキがってタバコを吸う談志>

 

「死んだ人を悪く言うな」なんていう下らんシキタリなんぞがあるから、いつまで経ってもこういう喫煙者(ヤニ中)の末路のひどさが教訓として残らないのだ。

・井上ひさし

・つかこうへい

・筑紫哲也

・青島幸男

・桑田佳祐

・忌野清志郎

・川谷拓三

・田中角栄

・・・

桑田佳祐はまだ生きているが、どんだけ「ヘビースモーカー」が肺気腫や肺がん、食道がん、喉頭がん、またはそれらの転移によって死ねば、ヤニ中は学習するのか。

 

自らヤニ中になったのを治療するのに、ヤニ中でない人間まで参加して割り勘にする「健康保険制度」が適用されているだけでもヤニ中は感謝しなければならないのに、ヤニが原因で死んだらまた神格化されないと気が済まないのだろうか?

 

談志の芸は高く評価しているが、談志がヤニ中だったから談志の芸があったわけでは全然ない。ヤニ中が死んでも全くかわいそうとは思わない。

「ヤニ中ざまあ見ろwww」である。

 

「論文の志位君」に1面まるごと使って、現状の打開策を聞く朝日さん

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今日(正確には昨日)が祝日だからかも知れないが、朝日さんが張り切って、「政治時評2011 オピニオン」のコーナーで、東大の宇野重規教授が、日本共産党の志位和夫氏(日本共産党委員長)と、「世界と日本の現状と課題を論じ合」った。

まあ、実質的には志位君に宇野君が聞いたってことだ。

いやー、この記事に気づかなかったら、この壮大な茶番をとりあげることはできなかった。ラーメン屋に感謝である。

 

【抜粋1】

宇野 先進資本主義国の窮状と対照的に中国は成長しています。

志位 中国では、1978年から進めた「市場経済を通じて社会主義へ」との改革開放路線のもと経済が発展し、絶対的貧困人口が6億人減りました。こうした道を選択したのは合理的だったと考えています。

 

・・・今から約20年前、当時の不破委員長が田原総一朗に、「理想の社会主義国を一つ挙げるとすればどこだ」と聞かれ、最初は断ったものの、「どうしても挙げろと言われたら」と食い下がられたときに、

「ルーマニアだ」

と不破は答えた。その直後に、ルーマニアのチャウシェスク大統領の暴政が発覚し、クーデターによってルーマニアの惨状が明らかになった。その事実を知らない志位君でもあるまいに。

にもかかわらず、

「絶対的貧困人口が6億人減った」

って、中国の発表を鵜呑みにしているのか?さすがに党員を中国に送ってカウンターでカチカチ数えてきたわけでもあるまいに。このように、この期に及んでも、信頼性のない数字を根拠に自説を展開する。中国の内陸にいる「超貧困層(というか、超低賃金でもなんとか生活できている層)」がどれだけ低賃金で働いているから、今の見かけ上の経済成長が達成できているのかと想像する能力すらない。だから日本の左派言論は貧困きわまっているのである。

 

【抜粋2】

宇野 18世紀末のフランスの思想家で革命家のバフーフは「真の平等こそがコミュニズム」と定義しましたが、共産党はどう考えているのでしょうか。

志位 社会主義の核心は生産手段の社会化です。社会化とは、生産手段の国有化、集団化で達成されるものではない。自覚的に結びついた生産者が、生産手段を管理、運営する過程に民主的に参加し、「生産者が主人公」になってはじめて社会化といえます。旧ソ連には国有化、集団化はありましたが、生産者は抑圧され、惨めな存在でした。社会主義とはまったく無縁の社会です。

 

・・・「生産者が、生産手段を管理、運営する過程に民主的に参加する」って、具体的に言えばどういうことなの?毎日一人一言ずつ管理、運営に対して発言をするってこと?それともツイッターみたいに一日に10回も20回も発言をして、本業の「生産」がそっちのけになってもいってことか??

「反原発」とまったく同じで、単なる「なんかいいイメージで衆愚を誘導すること」しかできていない。「生産者が主人公」という社会を、例えば日本共産党という組織で作ることができてから、初めてそういう「イメージ戦略」が成功する可能性が出てくるのだが。

日本共産党で、幹部ではなく、「一党員」がそれぞれ「主役」である状態ってどういうこと?今ならyoutubeもUstreamもあるんだから、そういう「状況」なり「情況」なりを「映像」に収めて公開してくれよ。お願いだから。

 

できないのなら、そういう「絵空事」で、「情報弱者」を釣って、釣った後はただの歯車として動員しているだけの、ただの大企業と変わらない現状を認めることから始めなよ、日本共産党。例えば私の実家は、「義理」で赤旗取らされているぞ。どこが「主人公」なんだ??ただ人間関係につけ込んでるだけではないか。

 

こんな、空疎な「絵空事」を、「政治時評2011」と大仰なタイトルで1面も使える朝日さん、さすがだ(笑)。

 

 

 

 

話はタイトルに戻るが、共産党内では「論文の志位君」と呼ばれているそうだ。論文は見事だが、選挙には弱い志位君だと。私に言わせれば、論文の志位君ですらないだろ・・・もう少しまともな、現実的な発言を論文にしなよ。このレベルで「論文の志位君」などと言っていると、日本共産党にはボンクラしかいないのかってことになるぞ。そりゃ選挙ごとに議席を減らしても「当たり前」と言われておしまいだよ。

 

 

CM批評でも強引に反原発メッセージに持って行く天野祐吉さんが読めるのは朝日さんだけ!

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昨日扱った朝日さんの記事の下に、「CM天気図」なるコラムが。こちらは天野祐吉氏が、これまた朝日さんの方向にピタリと合わせた「コラム」で援護射撃にいそしんでいる。

「コラム」を、こういう「政治思想的援護射撃」に使っていると、

「ああ、この人は、明確な『政治的意見』を、『コラム』という肩書きで使う人なんだ」

と認識され、「コラム」の価値を自ら貶めることになると思うよ。天野さんがそれでいいと思ってるならそれでいいけどさ。

ま、とりあえず全文引用。

 

「異見広告」 CM天気図 天野祐吉 2011.11.23

 こういうテレビCM、見た?

 黒い画面に白い文字の文章があらわれ、それを読む大滝秀治さんの声が流れる。

 「原発、いつ、やめるのか、それともいつ、再開するのか。それを決めるのは、電力会社でも役所でも政治家でもなくて、私たち国民一人一人。通販生活秋冬号の巻頭特集は、『原発国民投票』」

 見た人はいない。だってテレビに流れてないんだから。カタログハウスがそういうCMを作ったんだけど、テレビ局に放送を断られたんだって。

 理由は、たぶんこうだろうね。原発問題について国民投票をやるかやらないか、そんな大きな政治的問題を、一企業の一雑誌がCMで言っちゃいけん。

 つまりこれ、意見広告だっていう判断なんだろう。いまのテレビは、新聞や雑誌とは違って、意見広告はほとんど扱っていないからね。

 でも、これって、意見広告かなあ。秋冬号の特集は原発国民投票の問題です、と言っているんであって、原発に反対しようとか賛成しようとか言ってるわけじゃない。それとも、原発の問題を決めるのは「電力会社でも役所でも政治家でもなくて、私たち国民一人一人」というのが意見だということなんだろうか。

 もしそうなら、原発問題で国民投票をやろうよとか、そんな必要はないといったテーマが出てくる雑誌は、いっさいテレビでCMはできないことになってしまう。そういうのって商品広告であって、別に意見広告じゃないと思うけどね。

 わからん。テレビの見過ぎでボケたぼくの頭ではいくら考えてもわからんので、ここはひとつ、国民投票で決めてもらおうか。

(コラムニスト)

 

>秋冬号の特集は原発国民投票の問題です、と言っているんであって、原発に反対しようとか賛成しようとか言ってるわけじゃない。

「秋冬号の特集」の主語は「通販生活」という雑誌であるから、それを補うと、

「通販生活という雑誌の秋冬号の特集が原発国民投票の問題です」

となる。この文が、「原発に反対しようとか賛成しようとか言ってるわけじゃない」と、天野さんによって判断できる文であるということが、このコラムの論理的な前提になってるってことには、天野さんも賛成してくれるだろう。

しかし、この文が、「原発に反対しようとか賛成しようとか言ってるわけじゃない」と、第三者が判断できる文であるかどうか以前に、

「通販生活という雑誌の秋冬号の特集が原発国民投票の問題です」

という文が、そもそも理解可能な文なのか、という、「もう一段階前の前提」が、天野さんによってきれいにスルーされている。

 

少なくとも私には理解できないが、天野さんには理解できるのだろう。不思議だ(笑)。

 

例えば、

「通販生活という雑誌の秋冬号の特集が、節電です」

という文と比べれば、その違いは一目瞭然である。通販生活という雑誌は、「通販」と「生活」という言葉を組み合わせて作られた言葉をタイトルにした雑誌なのだから、

・生活に役立つ通販情報を提供してくれる雑誌なのだろう。

と、顧客になりうる第三者が理解することはごく自然なことである。だとすれば、節電を特集することで、節電に役立つ通販グッズをこれでもかこれでもかと紹介する雑誌になっているのだなあ、と、こちらなら簡単に理解できるし、その点は天野さんでも天野さんでなくても、少なくとも中1の平均的な学力以上の日本語力を持つ人間なら、誰でも理解できるだろう。

 

しかし、今回は

「通販生活という雑誌の秋冬号の特集が原発国民投票の問題です」

である。公平を期するために、読点(、)をつけてみても良い。

「通販生活という雑誌の秋冬号の特集が、原発国民投票の問題です」

 

さて。この文は、通販生活という雑誌の説明をする文として、理解可能だろうか?

繰り返すが、少なくとも私には理解不可能である。

なぜなら、原発国民投票が、どのように「通販」につながるのかが、まったく連想できないからである。国民投票をするときに必要な筆記用具であるとか、国民投票をするときに寒くないストールであったり使い捨てじゃないカイロであったりと、そういう通販グッズの紹介なり特集をしたければ、

「通販生活という雑誌の秋冬号の特集が、国民投票です」

でかまわないどころか、こちらの方が広告としても字数はより少ないし、言いたいことや焦点化したいことがより明確だからだ。そこに、わざわざ、「通販生活」という雑誌を紹介するために、それをわかりにくくする

「原発」

「問題」

という言葉を、あえて入れているのはなぜなのだ?と考え、言葉にすることが、「広告批評」なんでないの?と私は思うのだが、私の方がおかしいのだろうか??少なくとも天野さんは、こういう方面からのツッコミをまったく行わなくても、

「通販生活という雑誌の秋冬号の特集が、原発国民投票の問題です」

という文が、スルスルッと理解できるらしい。実に不思議だ。

 

なぜ理解できるの?

 

それは、「通販生活」という雑誌のイメージを「どうでもいいもの」としてスルーしているからであるとしか、少なくとも私には考えられない。「あえてわかりにくいコピーにすることで、逆に顧客の注目を引きつけたい」という理由があるにしても、その「言葉」が

「原発国民投票の問題」

であるならば、原発だけなぜ国民投票になるの?と思ってる私などから見れば、かえって政治色が強いメッセージであるだけに、逆に見たり読んだりしたいとは思わなくなるだろう。つまり、

「原発国民投票の問題」

という言葉自体が、読者の政治的姿勢を喚起する言葉、すなわち、政治的なメッセージをぬぐえない言葉であるということになる。

だとすれば、こういうコピーにすることで、逆に顧客の注目を引きつけたいという狙いも、当の言葉が

「原発国民投票の問題」

である限り、達成はできないだろう。注目を引きつけたいコピーなら、

「通販生活という雑誌だけど、原発国民投票の話をしてもいいかな?」

の方が、よほどインパクトも狙いも明確である。何より、「政治的な話をしたい」という狙いが明確なだけに、私のような原発だけなぜ国民投票になるの?と思ってる人間でも、よし、その主張を読んでやろうじゃないかという気持ちにもなる。

 

つまり、広告には金銭的利益が絡む限りは必ず「狙い」があって、その「狙い」をどれだけ達成できるかが、その広告の持つ「金銭的価値」である。

 

と定式化できる限りは、

「通販生活という雑誌の秋冬号の特集が、原発国民投票の問題です」

という「コピー」はどっちつかずも甚だしく、

「通販生活という雑誌だけど、原発国民投票の話をしてもいいかな?」

あるいは、

「通販生活という雑誌の秋冬号の特集が、節電です」

のどっちかに寄せる方が、はるかに「狙い」がわかりやすい分だけ、広告としては高価値である、ということになる。

 

そこで、私がこの記事で問題にしたいのは、なぜ天野祐吉ともあろう「このスジの大御所様」が、シロウトでもできるこういう「批評」をあえて行わず、スルーしているのかという点だ。

 

これまた答えは簡単だ。

「通販生活という雑誌だけど、原発国民投票の話をしてもいいかな?」

にしてしまうと、通販生活という雑誌が、原発国民投票という政治的イシュー(issue)を扱いますよという態度表明に解釈される余地が大きくできすぎてしまい、この「コラム」とやらで天野さんが言いたかった、

>でも、これって、意見広告かなあ。

この発言ができなくなるからだ。天野さんとしては、この広告が「意見広告」と第三者に解釈される余地を極力排除したかったわけだ。

また、

「通販生活という雑誌の秋冬号の特集が、節電です」

にしてしまうと、これまた天野さんがこの「コラム」とやらで扱いたかった、

「原発国民投票」

というイシューを完全にスルーしてしまうことになる。

 

わかりやすいね(笑)。どっちに転んでも、結局「雑誌で原発国民投票というイシューを扱うと意見広告になるかもしれない」という問題から逃げられないから、そこはもう

「通販生活という雑誌の秋冬号の特集が、原発国民投票の問題です」

で、広告としての意味は成立していることにしてしまいたかったのだろう。あとはもうやりたい放題だ(笑)。これは単なる雑誌の宣伝文句であって、意見広告ではない。そんなものを規制する「今のテレビ局の空気」をチクリと刺した気になってご満悦といったところだろう。

 

いやー天野さん、それはさすがに強引ではないですかい?(笑)そういう姿勢だと、あくまでも現状のテレビ界を皮肉ることが「主」になってしまい、当の「CM」の理解可能性という、広告批評においては本来「主」であるはずの(あるいは前提であるはずの)部分が「従」どころか「どうでもいいもの」になっちゃっている。ってことはこの「CM天気図」という名の「コラム」は、

・原発は国民投票すべきだ!

という「政治的思想(思考、発想など、この辺はどうぞご調整を)」が色濃く反映された「コラム」であって、そういう思想なり思考なり発想なりを、後半で必死にとぼけた言い方で

「そんなもんないよ〜ん♪」

という「雰囲気づくり」で隠そうとする。

 

いやいや、天野先生、尻見えてまっせ(笑)。かっこ悪いわホンマに(苦笑)。

>わからん。テレビの見過ぎでボケたぼくの頭ではいくら考えてもわからんので、ここはひとつ、国民投票で決めてもらおうか。

のセリフが白々しすぎますわ。「国民投票」でかけたつもりなんだろうけど、それ以前の

・原発は国民投票すべきだ!

という価値観(前提)がスケスケに見えすぎちゃって、コラムとしてはひじょ〜に浅ましい。うん。「浅ましい」ってこういうときに使うんだろうね。

 

もっと、天野さん自身の政治色を隠したコラムを書きたければ、

・通販生活という雑誌が原発国民投票について考えるっていう広告を、意見広告として出してなんでいけないんだ!テレビは何を怖がってるんだ!!

と、「ど直球」に投げる方が、よほどシンプルだし、読んでいても支持を得やすいと思うよ。こういう直球なら、私も大賛成だ。雑誌の特集で意見広告、いいじゃないの。なぜテレビがそれを止めてるのよと。

 

だって朝日さん、毎日がこんな紙面なんだから、「報道の不偏不党」なんかないも同然だって、朝日さん自身が前提にして紙面を作ってるじゃないの(笑)。テレビだけ「意見広告はダメ」は不平等でしょ(笑)。

 

あー、こういう方向になると、執筆料を出してくれる朝日さん批判になるからダメだったのかな(苦笑)。まあ朝日さんは天野さんの文章をそこまで読めているとは思わないけど。

 

天野さんって昔からこういう人だと思ってたけど、年を取ってあざとさがひどくなってきたというか、狙いの狡いところが鼻につくようになりましたな。

 

 

こんなCMに字数使うよりも、ケータイなどというどうでもいいモノを渡辺謙に演じさせ続けるドコモの外し具合あたりをズバッと斬る方がいいと思うけどね。ドコモも何なんだろうねあれは?ケータイにせよスマホにせよ、渡辺謙のような暑苦しさを持つ存在として誰も見てないって。見るたびに白々しい。昨日の新機種発表会では堀北真希が引きつった笑顔で登場て(笑)。そりゃ笑顔もひきつるわ。狙いがわからんのやもの。

 

ま、こんなところかね。結論。コラムでも何でも、言いたいことがあったらズバッと言った方が、長い目で見ると結局はいいと思うよ。カサコソ隠しながら書いているのが一番みっともない。

 

女性宮家創設云々より、そもそも一般国民は、女系天皇と女性天皇の違いがわかっているのか?

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25日読売朝刊1面に「「女性宮家」創設検討を…宮内庁、首相に要請」という記事が出て、にわかに皇統の問題が再燃したようだ。

 

「女性宮家」創設検討を…宮内庁、首相に要請(読売 2011年11月25日03時01分)

 宮内庁が、皇族女子による「女性宮家」創設の検討を「火急の案件」として野田首相に要請したことがわかった。

 併せて安定的な皇位継承制度の実現も求めている。皇室典範は、女性皇族について、一般の人との結婚などにより皇族の身分を離れるとしており、女性宮家創設にあたっては、宮家の当主となる女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つよう、典範の一部を改正することになる。

 現在の皇室の構成は、天皇陛下と皇族方22人。男性皇族方7人のうち4人は60歳を超えている。また、未婚の皇族女子は、天皇陛下の孫では皇太子ご夫妻の長女、愛子さま(9)、秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さま(20)、次女の佳子さま(16)の3人、昭和天皇の弟の三笠宮さまの孫にあたる彬子(あきこ)さま(29)ら5人、合わせて8人で、うち6人が成人されている。

 宮内庁側は、今後、結婚により女性皇族が皇籍を離れるなどして皇族方が少数になると皇室全体の活動に支障が出ると危惧しており、羽毛田信吾長官が先月5日に首相官邸で野田首相に直接、女性宮家創設により皇族方の減少をくい止めることが喫緊の課題と伝えたほか、政府高官にも同庁側から説明が行われた。(ここまで)

 

<(C) 読売新聞>

 

 

>宮内庁が、皇族女子による「女性宮家」創設の検討を「火急の案件」として野田首相に要請したことがわかった。

今度は、宮内庁が「火急の案件」と表現することで、なし崩し的に女性宮家創設=女系天皇容認という流れを作ろうとしていることはわかった。

なぜなら、女性宮家を作るということは、必然的に女系天皇の容認を意味するからだ。

「男系の皇統が続いている」ということは、「父親をたどれば、必ず天皇家の血筋にたどりつく」ということである。知らないというか教わっていない人が多いようなので明記しておくが、

「男系の皇統」は、日本が天皇家を権威、ときには権力として戴くようになって以来、必ず守られてきた伝統である。

その一方で、「男性の天皇」は、推古天皇の例を挙げるまでもなく、必ずしも守られてきたことではない。

言い方を変えれば、推古天皇も、その父方をたどっていけば、初代の神武天皇にたどり着くように、皇位を継承する方を決めてきたということだ。日本人は、そのような「天皇家の歴史」を、まず知らなければならない。

 

私は、天皇機関説という考え方と、天皇家が天皇家たる根拠は、男系の皇統が守られてきたからだという二つの理由に基づき、女性天皇は認めるが、女系天皇は認めないという考え方を持っている。したがって、女性天皇を認めるための皇室典範改正なら賛成するが、女系天皇を認めるような改正には断固として反対する。

 

女性宮家を認めると、なぜ女系天皇を認めることになるのか。それは、なぜ女性宮家を認めるのかということを考えればわかる。女性宮家を認めるのは、そこで生まれたお子さんを、皇位継承者の候補者と見なすためである。しかし、そこで生まれたお子さんは、父方の血筋をいくらたどっても、天皇家にはつながらない。しかし、母方の血筋をたどれば、天皇家につながる(=母系の皇位継承候補者ということになる)。だから、女性宮家でうまれたお子さんを、皇位継承者の候補者として見なすこと自体が、今まで数千年も守ってきた「男系」という伝統を破壊することを前提にしたものになる、ということがおわかりいただけよう。

 

「日本国憲法第一条 天皇」において、

「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。」

とあるように、「男系破壊」という驚くべき提案を、宮内庁という一機関が勝手に「火急の案件」として行うことで、どさくさ紛れに実行してしまおうという神経がわからない。この動き方から、宮内庁は、天皇家のことを考えて動いているのではなく、最終的には天皇家を破壊してもかまわないと思っている、恐るべき神経の持ち主の集まりであると判断せざるを得ない。

それ以外の可能性があるとすれば、宮内庁がわざと悪者になることで、国民内に「男系、女系」の議論をあえて起こすことで、天皇家の重要性について改めて考えてほしい、という「裏の意図」があるときくらいのものだが、その可能性はほとんどないであろう。なぜなら、そのような場合は「女性宮家創設」という「結論」の提案ではなく、旧皇族の皇籍復帰も含めた、「男系、女系」の違いがわかるような提案になるであろうと予想できるからだ。

 

案の定、例えば今日の毎日新聞の社説でも、「男系維持」の重要性は完全に無視されている。これでは、毎日新聞の読者は、男系か女系かについて考える機会をまったく持たないだろう。

 

社説:「女性宮家」 皇室の将来へ論議を (毎日新聞 毎日新聞 2011年11月26日 2時31分)

 皇族減少の懸念から「女性宮家」などが検討されようとしている。女性皇族が結婚後も皇族にとどまり、数を維持しようというものだ。積年の課題である皇位継承安定に密接にかかわっている。広く、建設的な論議を期待したい。

 藤村修官房長官によると、宮内庁の羽毛田信吾長官が先月、野田佳彦首相に対し「女性皇族が結婚に近い年齢になり、皇室の活動に緊急性の高い課題」と現況を伝えたという。

 具体的動きはまだだが、こうした制度見直しについて藤村官房長官は記者会見で「国民各層の議論を十分踏まえて検討したい」と語った。

 現在皇室は天皇陛下と22人の皇族から成り、8人の未婚女性のうち、6人が成人している。皇室の基本を定める皇室典範では、女性は皇族以外と結婚した場合は皇籍離脱となり、皇族ではなくなる。

 一方、皇位継承資格者は「男系男子」と定められ、現在その順位は皇太子さま、弟の秋篠宮さま、その長男の悠仁(ひさひと)さまと続く。天皇陛下の孫の世代では悠仁さまだけだ。

 現行制度のままでは、将来長きにわたる継承は不安定にならざるを得ない。そうした中で、女性を皇族にとどめる意見は出ていた。

 自民党政権の小泉純一郎首相は安定的な継承へ道筋をつけるため私的諮問機関の有識者会議を設けた。05年11月、会議は「男系男子の皇位継承維持は極めて困難」としたうえで、女系・女性天皇を容認し「長子優先」「女性皇族は結婚後も皇族にとどまる」などとする報告を出した。

 そして皇室典範改正案が国会に提出されるはずだったが、異論も強く、06年9月、悠仁さまが誕生して議論は事実上棚上げになっていた。

 「女性宮家」は皇族の数を維持するとともに皇位継承の資格者を広げる可能性がある。もちろん短兵急に決めることはできない。国民に広く開かれた論議と理解が大切だ。

 戦後、象徴天皇制は「開かれた皇室」「国民とともにある皇室」という理念で理解され、親しまれてきた。長い歴史に培われた伝統を守ることと、時代とともに新しいかたちも取り入れていくことは、決して矛盾しない。

 天皇陛下は即位以来、皇后さまとともに積極的に国民との交流を求め、大災害被災地を回り直接に励まされた。国内外の戦跡・戦災地への慰霊訪問も平成の新しい皇室のあり方を感じさせるものだ。

 こうした中で、将来に向かい、安定的な皇位継承を率直に論じ合うことはむしろ理念にかなう。

 それは「全か無か」のような論議ではない。さまざまな考え方や案がある。6年前の有識者会議の報告も踏まえ、論議を成熟させよう。(ここまで)

 

オイ、「開かれた皇室」「国民とともにある皇室」とさえ言えばあとは「何でもアリ」かよ。男系の議論を完全にスルーしてるじゃないか。一方で産経の社説。

 

女性宮家問題 男系の歴史踏まえ熟議を(産経新聞 社説 2011.11.26 02:51)

 宮内庁の羽毛田信吾長官が野田佳彦首相に対し、女性皇族が婚姻後に皇籍を離れる現制度について「皇室のご活動という意味で緊急性の高い課題がある」と説明し、藤村修官房長官も「安定的な皇位継承を確保するという意味では、将来の不安が解消されているわけではない」と述べた。

 具体的な制度の検討を首相に要請したのではないとしているが、「緊急の課題」が女性宮家創設の問題であることは明白だ。

 現行の皇室典範は皇位継承権を男系の男子に限っている。皇位継承権を持つ男子皇族は7人だが、皇太子さま、秋篠宮さまの次の世代は悠仁さまだけである。一方、未婚の女性皇族は8人で、うち成年皇族は6人だが、結婚と同時に皇籍を離脱されるため、皇族の減少が懸念されている。

 女性宮家創設は、女性皇族が結婚しても皇籍を離れないように皇室典範を改め、皇族の減少を防ごうという制度だ。将来の皇位継承を安定したものにするとともに、天皇陛下の公務のご負担を軽減するためにも、皇族の範囲を広げるべきだとする議論の過程で生まれてきた考え方である。

 その趣旨で、女性宮家創設は有意義な提案である。しかし、皇族の裾野を広げる方策は、女性宮家創設にとどまらない。戦後、GHQ(連合国軍総司令部)の方針で皇籍離脱を余儀なくされた旧皇族の皇籍復帰も有力な方法だ。

 皇統は男系継承が維持されてきた。8人の女性天皇がいたが、いずれも皇后か未婚の皇女で、男系の血を引かない女系天皇の例はない。女性宮家創設を安易に女系天皇容認につなげてはならない。

 男系維持のため、小堀桂一郎氏が今月23日付「正論」欄で指摘したように、女性皇族が皇統につながる男子と結婚された場合に、その次の世代の男子に皇位継承権を与えるという考え方もある。

 小泉純一郎内閣の平成16年末、「皇室典範に関する有識者会議」が設置され、わずか1年で「女性・女系天皇容認」「男女を問わず長子優先」の報告書が出された。これに先立ち内閣官房が女系天皇を認める極秘文書を作成しており、「初めに結論ありき」の拙速な議論だったことは否めない。

 男系で維持されてきた日本の皇統の歴史を踏まえたうえで、将来の皇位継承問題を時間をかけて議論すべきだ。(ここまで)

 

ふむ。天皇陛下のご公務の負担を減らすという狙いもあるわけか。産経は、上記赤字にしたように、男系・女系の話を明確に扱っている。

 

このような、ヤンヤヤンヤの「騒ぎ」がにわかに出てきたことに関して、

「天皇制って国民の総意に基づくんだから、なんとなく女性でもいいんじゃね?」

的な気持ちで天皇家の将来について語る国民が増えるとすれば、それは単なる無責任だ。「無知無罪」にはならないということを、われわれ国民はまず肝に銘じるべきだ。

 

 

いやあ、それにしても、宮内庁の意図がわからない。民主党には、日本の国体(基本的な国の形)に関して無頓着、あるいはむしろ破壊的な連中が多いだけに、民主党政権の間に皇室典範が女系天皇を認める改正をゴリ押ししないかと大変危惧している。

「天皇機関説」など、これ以上の話については、また稿を改めたい。宮内庁の意図に関して、「こういう可能性はないか?」というものがあったら、ぜひ教えていただきたいと思っている。

 

 

 

天皇陛下は、肺炎からようやく回復なさり、ご退院なさった。一国民としてもほっとした。少なくとも1週間、できれば今年中はご静養いただき、来年始めからご公務に少しずつお戻りになっていただければありがたいのだが・・・。その間は、皇太子様や秋篠宮さまが、ご公務を分担して代行なさっていただきたいものだ。

 

 

画像は、今年の4月22日、天皇皇后両陛下が、宮城県の被災地へお見舞いへ行かれたときのものだ。映像による国民へのメッセージも含め、今年は特に日本国民のために心をくだかれて来たのだと察する。「国民とともにある皇室」とは、こういうことを言うのであって、「火急の案件」と言えば女系天皇もすぐに認めてもらえるかもよ、という火事場泥棒的な宮内庁の汚らしいやり口のことでは断じてない。

 

 

<速報>開票率0%で大阪維新の会の橋下徹、松井一郎に当確が出る

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午後8時、投票終了とほぼ同時に当確速報がテロップで出た。

 

http://www3.nhk.or.jp/osaka2/senkyo/

 

特に大阪市長選は現職の平松邦夫との一騎打ち、すなわち、共産党でさえ独自候補を出さないことで、暗に「反橋下」として動いていただけに、開票率0%で橋下陣営当確とは・・・無党派層がどっと「反平松」として橋下に流れたのだろう。

先週の水曜日あたりに平松と橋下が公開討論を行う予定だったのが、直前になって平松サイドの事情で中止になったという報道が出て、自称「無党派層」が、

「やっぱり既存の政党がみんな応援している平松は信頼できんわ!」

とでも言わんばかりに、橋下サイドに流れたのだろう。平松サイドとしては、ムリヤリでも公開討論会を行うべきだった。

 

【追記】 毎日新聞でも当確。バンザイする橋下陣営の写真もあり。

 

【追記2】大阪市長選、投票率60.72%(確定)。これでも前回より17.31ポイント上昇とのこと。前回は50%切ってたのかよ。これだけ話題になっていても、投票率が60%ちょっととは・・・。2000年あたりから、国政選挙でも投票率が6割台と落ち込んでいるわりには良いということなのか。。。


まだ敗因がわかってないんだなあ平松さん

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現職の平松氏は「大阪市が解体されるかも知れない」という訴えをしていたのか。そりゃ負けるよ。そんなことにも気づいていなかったのか。いや、気づいていたけど、「ジリ貧」だったんだろうと思う。

 

 

平松氏「わかりやすい言葉で言い切れなかった」(読売 2011年11月27日23時04分)

 「この街を支えているのは人の力。大阪市が解体されるかもしれないことが、市民に伝わらなかった」

 大阪市長選で敗れた現職の平松邦夫さん(63)は午後8時15分頃、重苦しい空気が広がった大阪市西区の事務所に姿を見せ、「力不足を痛切に感じている。申し訳ありませんでした」と支援者らに頭を下げた。

 平松さんは、敗因について「閉塞感を打ち破ってほしいという市民の思いがあったが、橋下さんの強さを感じた」と悔しさをにじませた。

 記者会見中、時折口を固く結び、目を潤ませる場面もあり、都構想については「市民にメリットがあるのか、デメリットが多いのか、早く示すべきだ」と指摘。市政を引き継ぐ橋下さんには「大都市、大阪市を世界によりアピールしてほしい」と注文をつけた。

 平松氏は、街頭犯罪の減少や財政再建など1期4年の実績を強調し、都構想には「大阪市をばらばらにする」と真っ向から反対。橋下さんの政治手法を「独裁」と批判した。民主、自民が呼応し、共産の実質支援も得たが、「維新旋風」に再選を阻止された形で、平松さんは「既成政党への不信感があったと思う」と話した。今後の進退については「今は8時30分。(8時に)当確が出てそんなこと考える余裕もない」と苦笑し、会見を締めくくった。(ここまで)

 

 

国政ではあれだけ反目しあっている自民、民主だけでなく、首長選ではことごとく独自候補者を立ててくる共産党さえ実質的に支援に回ったのなら、むしろ

・「いま存在する政党がこれだけよってたかって支援している候補者なんだから、裏に何か黒いモノがあるんじゃないの?」

と、有権者の多くが思うであろうことは想像に難くない。「今存在する政党」を、「既成政党」と読みかえると、よりわかりやすい。

・「既成政党がこれだけよってたかって支援している候補者なんだから、裏に何か黒いモノがあるんじゃないの?」

さらに、「既成政党」が、あらゆる意味で「既得権益」を象徴しているとすれば、こうとも受け取れる。

・「『既得権益の代表者』がこれだけよってたかって支援している候補者なんだから、裏に何か黒いモノがあるんじゃないの?」

有権者にこう思われてしまうと、平松氏自身が訴えていた、

・「大阪市が解体されるかも知れない」

という訴えは、単に

・「既得権益が解体されるかも知れない」

という意味で有権者には受け止められ、ヘタすると今まで平松氏を支持していた層までもが

・「なら橋下に一回やらせてみようか?」

と思いかねなかった。そして、実際にそう思った「層」がかなりいたから、20万票という、かなりの差になって表れたのだろう。

 

<(C)NHK>

 

開票99%

・橋下徹  750813票(得票率 59.0%)

・平松邦夫 522641票(得票率 41.0%)

 

私が、市長選はもつれるかも知れないと思っていた理由は、投票率が上がらなければ、その「既得権益ムラ」が組織戦で掘り起こした文字通りの「組織票」が生きてくるし、投票率が上がってくれば、その「既得権益ムラ」に反対なり反感を持っている「自称無党派層」が、橋下応援に回ってくるだろうと思っていたからだ。橋下が勝つとすれば、投票率は7割弱くらいまで上がる必要があるのではないかと。

 

しかし、フタを開けてみれば、投票率がたった60.92%しかなくても、これだけの差で橋下が勝ってしまった。これは、自民・民主・公明・共産・社民ら「既成政党ムラ」の「組織力」が束になっても、旧態然とした大阪市でさえ、組織力が「これっぽっち」のものになってしまったという象徴なのだろう。

 

今春の東京都知事選でも、民主が支援を決めた渡辺美樹が、東国原にさえ得票数で負けていた。小池晃は比べるほどもない票数であった。こういう現象は、大阪に限ったことではないということだ。

 

こういう状況を、平松サイドがもしも予想していたなら、彼らにとっての最適戦略は、投票率ができるだけ下がるように、ひたすら静かに、誰にも見つからないように選挙戦を戦うことだった、ということになろう。そりゃ「静か」になるわけだ。

 

まあ、こういう「内情」を、敗戦の弁で語るわけにもいかないということなのだろうが、それにしても、未だに

・「大阪市が解体されるかも知れない」

という訴えが、訴求能力を持つと思っているかのような平松氏の弁・・・そりゃ負けるよ。

 

2chで見つけた典型的な「負けた側」の発言。

 

662 名前:名無しさん@12周年[] 投稿日:2011/11/27(日) 23:31:36.05 ID:g4L7Zsku0 [2/2]
明日休むことにした ハシゲの朝礼で起立したくないし君が代も歌いたくない
とりあえず1週間有給とる

 

これについたレス一覧

 

724 名前:名無しさん@12周年[] 投稿日:2011/11/27(日) 23:32:59.55 ID:2c5RE/Ge0
>>662
さっさと死ねよ糞ゴミクズwwwww

733 名前:名無しさん@12周年[sage] 投稿日:2011/11/27(日) 23:33:12.46 ID:pJnLOd0l0
>>662
そのままやめちまえよ
クズ人間

749 名前:名無しさん@12周年[sage] 投稿日:2011/11/27(日) 23:33:21.46 ID:QfnCZves0
>>662
明日行けってwww
一週間有休とかややこしいこと考えずに、辞表一枚出せばいいww

771 名前:名無しさん@12周年[] 投稿日:2011/11/27(日) 23:33:49.13 ID:Pts2/Jog0 [5/5]
>>662は朝鮮人?
日教組の先生たちが暴れる現場 (橋下と討論)
http://www.youtube.com/watch?v=xVftYza2qaw
在日教師が君が代歌わず発狂してる図が理解できた。

サービス残業していません!
http://www.youtube.com/watch?v=9M5cMGGt5gg
なんだこの女自爆か 

ついでに
在日の朝高生が調子に乗って橋下さんをディスってますwwwww
https://twitter.com/#!/shimchini
キモイな。まもなく退会するだろう

814 名前:名無しさん@12周年[sage] 投稿日:2011/11/27(日) 23:34:39.04 ID:Yj2OMRVg0 [5/5]
>>662
そんな理由で休むから首になるんじゃねーの

824 名前:名無しさん@12周年[] 投稿日:2011/11/27(日) 23:34:56.01 ID:jQJPWVdg0 [2/2]
>>662
有給なんか取らずに辞表出せ!
おまえみたいな奴に税金払いたくねーんだよ!!

828 名前:名無しさん@12周年[] 投稿日:2011/11/27(日) 23:34:59.29 ID:UmdZiFPcO
>>662
辞表出せよ、根性無し。

835 名前:名無しさん@12周年[sage] 投稿日:2011/11/27(日) 23:35:06.49 ID:W6Xrky0A0 [4/4]
>>662
そのまま自殺して死ね

856 名前:名無しさん@12周年[] 投稿日:2011/11/27(日) 23:35:35.77 ID:FXmYdL0r0 [4/4]
>>662
代わり幾らでもいるから
その程度でやる気ないなら、やめてくれて良いよ

上司気にくわなかったら仕事しないとか、仕事ナメてんの?

864 名前:名無しさん@12周年[sage] 投稿日:2011/11/27(日) 23:35:41.49 ID:uk3Fw0430 [2/2]
>>662
さっさと辞表出して大阪から出てけ、この糞ゴミ屑野郎。

912 名前:名無しさん@12周年[sage] 投稿日:2011/11/27(日) 23:36:56.68 ID:2QLdOC0j0 [2/2]
>>662
ん?辞めるんでしょ。
辞職願でも今から用意したらいいよ。
乙でしたw

942 名前:名無しさん@12周年[] 投稿日:2011/11/27(日) 23:37:46.06 ID:SNiL0K6i0
>>662
有給ww

974 名前:名無しさん@12周年[] 投稿日:2011/11/27(日) 23:38:43.11 ID:y1soET9b0 [5/5]
>>662
一生休んどけw

977 名前:名無しさん@12周年[] 投稿日:2011/11/27(日) 23:38:48.22 ID:X3t440s80
>>662
そのまま逝っちまえ
逝くときくらいは誰にも迷惑かけんなよな?

 

2chという特別な場での言論であるということを差し引いても、これだけ象徴的なやりとりもそうあるまい。

大阪市職員だか大阪市の日教組教員だか知らないが、

・「橋下(これをハシゲと呼んでいる時点でアレだがw)の朝礼に出たくない」

・「君が代も歌いたくない」

という理由で、「有給休暇」を取ると言っているのだから。それが、今の「大阪市」の職員、あるいは教員の実情、あるいはその実情を模したカキコミであるということだ。

平松氏同様、何もわかっていない(苦笑)。824がホントに象徴的だ。

 

橋下サイドも、テレビでしか見ていなかったが、まさに「ドブ板選挙」と呼ぶにふさわしい、方々での「掘り起こし」に奔走していた。勝負師としては、橋下の方が10枚も20枚も上手だったということか。桁が違うね。

 

<<このブログのローカルルールでございます(07.3月改訂)>>

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(まずはここからお読み下さい。)(行間や色遣いがぐちゃぐちゃだったので、その点を中心に整理しました。09/12/14)

 

ブログ人口が増えたこともあり、実に様々な人がここを訪れて下さるようになりました。心より感謝申し上げますが、このブログは、アクセス数を増やすことを主目的とはしておりません(詳しくは後ほど)。特に、「ブロガーは、コメンテーターに無限の誠意を持って接するべきだ」という勝手な価値観をお持ちなのでしょうか、以下のことを理解・納得せずにコメントを書き込む人が定期的に出てくる状況なので、ここに、「このブログのローカルルール」を明記しておきたいと思います。特に、

・ここが、 ヤフーや2chなどの掲示板と同じような場所だと思っている(つまり、書き殴りOKだと思っている)方、

・ここのブログタイトルに甘い幻想を抱き、「ボクも日々考えているから、 こういうコメントを書けば喜ばれるだろう」と勘違いなさっている方は要注意です。

←定期的に、 「猛烈な勘違い系のヒト」が現れ、暴れていきますねぇ。まあこのブログにとって、定期的なイベントみたいなものだと思っていますが。しかも、ここを読んだ上で暴れたりするから始末が悪いです。読者のメディアリテラシーが低ければ、こういう但し書きも何の意味もなさないという良い実例ですが、それ(メディアリテラシー向上)はこのブログで私自身もブロガーの一人として努力を続けることにし、ここでは「こういう姿勢で行くぞ」という態度表明だけは明確にしておきたいと思います。

ここはブログです。個人のweb日記です。管理者は私「白河夜船」です。私自身の個人的な意見を中心に書いています。思考を活性化しようという狙いでやっていますが、読む人全員に理解・納得・共感してもらおうとは思っていません。私自身の思考力・表現力だけでなく、読む人の理解力や感情にも限界がありますから、そんなことはそもそも不可能です。ボランティアベースでやっていますので、「オレ基準」な人は徹底的に排除します。 こういうルールを作る私の方がわがままだと思うのなら、読まなければ済む話です。それがブログです。

コメントやトラックバックの削除は、管理人である私が自己判断において行います。 それが納得できないのならコメントやトラックバックはしないで下さい。

 

★(ローカルルール1) コメントに自分の意見を書きたい方(特に、反論を書きたい方)は、 

1.自分の主張が、根拠のあるものか。 2.その根拠が、他人に理解可能なものか。 この2つを満たしているか、投稿前に必ずご確認下さい。

・特に、「この文章は、オレが理解できないのだから、『できるだけごまかさないで考えていない』じゃないか!」 というのが、ここでさんざん暴れた後で、逃げ口上として出てくる定番の「イタい」コメントです。残念でした。 あなたが理解できるかどうかが、私が「できるだけごまかさないで考えている」 かどうかの基準ではありません。このブログは、「あなた」だけを対象とした文章ではありませんから。 コメントを、「オレ基準」で考えないように、くれぐれもお願いしておきます。ブログは、「ブログ筆者基準」で考え、書いているという当たり前の事実を受け入れられないのなら、 他人のブログを読み、コメントを書くほどの精神年齢に達しておりません。 我ながら挑発的な書き方をしているなあと思いますが、これが他人のブログを読むときの大前提だと私は考えています。ただ、 このレベルの、最低限の大前提でさえ、「ネット」の世界では少しずつ麻痺して、忘れ去られて行くようです。例えば、「ネットでは、リアル世界より簡単に分かり合える」などと思っているおめでたい人には、 このブログは全く向いていません。読まない方がいいです。いや、本当に。

 

★(ローカルルール2) ご自分のハンドルネームを決めて投稿して下さい。匿名の別人が同時に投稿すると混乱しますので。 「通りすがり」「名無し」「ななし」などのハンドルネームも、複数の人が同時に使う恐れがあるのでやめて下さい。

・こちらは、納得できない方はいらっしゃらないとは思いますが…。

 

この2つのいずれかが不十分な投稿は、荒れる原因となりますので、基本的には即時削除します。削除したこともアナウンスしませんのでご注意下さい。「晒す」ために残すこともありますが、その場合はその旨を書いておきます。

逆に、上記の条件を満たしてさえいるとお思いになる文章であれば、異論でも反論でもどうぞ遠慮なく書き込んで下さい。ただ、削除基準などは、上記の通り、私です。ここは裁判所でも国会でも朝生でもあなたの家庭でもありません。後で裏切られたと思うくらいなら、読まない方がいいですし、コメントも書かない方がいいです。あなたが「自由」に思いの丈をぶちまけたいのなら、あなたがブログやHPを作ってそこでやればすむことなのですから、ここであなたが受け入れられないことを嘆く理由はどこにもありませんよ。

誹謗・中傷もネットでは問題になります。ここでも問題にしますが、何が誹謗・中傷かは、主に「根拠」を見て判断します。妥当な根拠で他者(私も含めて)非難することは、「非難」であって、「誹謗・中傷」とは考えておりません。ただ、 誹謗中傷と私が判断しても、コメントの部分的な削除はできませんので、 コメント全体が消されると思っておいて下さい。

ちなみに、コメント欄の下の「gooの規約」も一通り目を通しておいて下さい。コメントを削除されて逆ギレする方の中には、この「規約」を読んでいない方もいるようです。ちなみに、「ほら穴」というカテゴリーでは、議論や主張ではなく、「雑感」めいたものを入れていますので、悪意のあるものでない限り、気楽にコメントを書いて下さってけっこうです。

 

あぁ、言うほどのこともない気もしますが、私自身も気をつけていることとして、「おまけルール」をつけることにします。

★(おまけルール) できるだけ「日本語の表記上のルール」を意識して書いて下さい。

例えば、「〜とゆう意見」などという書き方は、現在の望ましい日本語としては間違いです。「〜と言う意見」という表記も間違いです。意見が何かを言うわけではありませんから。「〜という意見」の「〜という」の部分は、いわゆる「同格」と呼ばれる働きをもつ表現で、そういう意図で書く場合は、ひらがなで表記するわけです。こういう、「表記」を意識した書き方が、自分の考えや感情を少しでも明確にするものだと私は考えています。ですから、私の文章でも、表記面でおかしい所があったら、どうぞツッコミを入れて下さい。←私としても、そういう部分はできるだけ早く直したいので(笑)。私も日々勉強です。

 

以上、大変長くなりましたが、過去において何度も、荒らしの自覚のない人がさんざん暴れて、無責任に消えていきましたので、ご協力をよろしくお願いします。 ここが、どういうコメントでも暖かく迎え入れてくれる「あなたに優しいブログ」とは全然違うということがご理解頂けたでしょうか。こういうルールに納得がいかなかったり、むかつく人は、このブログを読んでも利益より害の方が多いと思われますので、読まずに退出して下さい。他にブログは掃いて捨てるほどありますので、このローカルルールにむかついたりした方は、どうぞご遠慮なく、居心地がよいブログにお移り下さい。

…結局、書いている人、読んでいる人の両者が、「書かれていることをできるだけ正確に理解する/考えていることをできるだけ正確に表現する」ことに、どれだけ誠実でいられるか、というところがポイントかと思います。 では、納得できた方だけ、ごゆっくりお読み下さい。m(_ _)m

 

追記:TBスパムが増えたので、TB(トラックバック)は保留制にしました。私がチェックした後の公開となります。いきなり「おっぱいページ」に飛ぶなど、元記事とテーマが合っていないものや、単なるアクセス数アップだけを狙っているようなものだけ消去しますが、テーマが合っているものは、反論系のページでも、しっかりTBを公開していきますので、ご安心下さい。何しろ私自身も、

ちゃっかり次の日にはリンクを消すヘタレブログ(07.02.17)

こういう記事を書いておりますので。

庭山由紀議員に対する懲罰動議について 考察編

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懲罰動議全文は前の記事に掲載したので、こちらの記事で考察していく。また、以前庭山市議について私が書いた記事はこちら

 

1 なぜこんなに長いのか

読む側としては大変だが、庭山に対して提起されている動議は、懲罰の中でも最も重い「除名」である。したがって、動議をおこす側は、「これだけの不適格事由がある」ということを質だけでなく、量でも示すために、いくつかの具体的な「声」を引用することも含めて、これだけの長文(約1万字)を作ったのだろうと推測する。まあ「セオリー通りの攻め手だな」という印象をうける。

 

2 では、質としてはどうか

適宜前記事を参照しながら、マルチウィンドウでご覧いただければありがたい。前記事の動議全文に対してコメントを入れていく。

>平成24年5月25日に庭山由紀議員が「献血の車が止まっているけど、放射能汚染地域に住む人の血って、ほしいですか?」と短文投稿型情報サービス(以下twitter)に書き込みをしたことに端を発した一連の情報発信について、

>(中略)

>この発信は、献血に対する安全性の確認もせず、ただいたずらに市民・国民を混乱させ不安を煽るものであり、これらはまさに、原子力発電所事故由来放射性物質飛散に苦しむ地域の人たちに対する人権侵害とも思われる差別発言である。

赤字の部分が最重要。当ブログでも以前書いたように、献血された血は、一般的には放射線照射によって「不活性化」される。したがって、群馬県桐生市が、仮に庭山が確信する「放射能汚染地域」であったとしても、放射能汚染地域に住む人の血が、そうでない人の血と比べて汚れているなどという「科学的現実」はどこにも存在しない。しかし庭山は、上のようなツイートすることにより、群馬県桐生市市議会議員という公的な立場に伴う影響力を考えずに、ただ

・自分が都合がいいときは「私は一般人」、

・また別の都合がいいときには「私は市議会議員」

と、自己の位置づけを無根拠に入れ替えている。それで庭山本人は「理」の通った主張をしているつもりであっても、他者には全く「理」が通っていない発言であり、そういう「理」が通っていない発言を、ツイッターとは言え、群馬県桐生市議会議員という、法律的にも明確な「公人」が行っていることが最大の問題である。

 

しかし、先に引用した動議では、その部分の説明が足りないと感じている。

>また桐生市は放射能汚染地域ではなく、放射能汚染状況重点調査地域であり、このような誤った発信・発言により一般市民は、大きな誤解と混乱を招き著しく誇りを汚され、深く傷ついている。

このように、問題を「誇り」という、極めて主観的なものにすると、庭山(とその支持者たち)から見ると

「それはあんたたちが勝手に持ってる『誇り』でしょ?それをあたしが尊重する筋合いはどこにもないわ」

と開き直るだけで、どこにもコミュニケーションが成立しない、残念な動議になってしまう。そして実際に、そうなってしまっているのだ。

 

>平成23年12月12日にtwitterに「毒物作る農家の苦労なんて理解できません。」との書き込みについて、平成24年5月31日、新田みどり農業協同組合 代表理事組合長 橋場正和氏ほか3団体の連名にて、「庭山由紀桐生市議会議員に対する辞職を求める要請書」が提出された。

これも、問題点は、桐生市議会議員という「公人」が、基準値をクリアしている農作物を「毒物」と「表現」していることで、

「桐生市議でさえ『毒物』という言葉を使っているのだから、桐生市の農作物は、基準値をクリアしていても、『本当』は、『有毒』なんじゃないの?」

という、「風評被害」を産みかねないということがその本質である。しかしこの動議では、その点についてのツッコミが甘い。

 

>こうした状況の中で、桐生市の庭山由紀市議会議員は、昨年12月よりインターネット上等で根拠となるデータ等を示さぬまま、一方的に生産者に対し、「毒物作る農家の苦労なんて理解できません」等と発言したが、このような無責任な発言は、国、県が示したルールを遵守し、誠実に生産に取り組む農業経営者を誹謗中傷するものである。

>また、このような発言は、消費者の不安をあおり、県産農畜産物への信頼を損なわせ、風評被害による農業の損害を拡大させる恐れがある。

 

ここの部分でも、「市議会議員という公人が」という指摘が全くなされていない。その意味で、上の部分も弱いと感じざるを得ないのだ。

 

>こうした状況の中で、桐生市の庭山由紀市議会議員は、今年1月22日(原文通り)からインターネット上等で根拠となるデータ等を示さぬまま、一方的に生産者や消費者の不安をあおる「高濃度に汚染された黒保根で収穫された野菜各種が販売されている」と、多大なる不安と生産意欲を損なう精神的苦悩を与える発信をした。このような無責任な発言は、国、県が示したルールを遵守し、誠実に生産に取り組む農業経営者を誹謗中傷するものである。

 

この部分も、「誹謗中傷が問題」と読める書き方をしているが、そうではなく、「公人」が、「風評被害」を産みかねない言動をしていることが問題なのだ。

 

>以上、度重なる虚偽の発信・発言内容は誠に遺憾であり、このことは桐生市議会議員としてあるまじき行為である。

 

この部分も、「遺憾」という言葉を使っているがゆえに、「俺たちは腹が立っているんだ!」という、主観的な感情を前面に出した指摘しかできていない。「桐生市議会議員としてあるまじき行為」であると明確に断罪したければ、市議会議員という「公人」が、どういう発言をしたことで、どのような「実害」を産みかねないか、ということを、もっと具体的に表現しなければならない。そうでなければ、いくら発議者が「遺憾だ!」「遺憾だ!」と繰り返しても、

「そりゃあんたたちから見たら遺憾でしょうよ」

と思われておしまいなのだ。ここも、コミュニケーションが成立していないなと感じる点である。

 

 

原発や放射線をめぐる言説に特徴的なことは、 あらかじめ先入観として、

・この公式発表は正しく、

・この公式発表は、「実は真実を隠すためのウソだ」

という「選別装置」を自分の頭に置いておくことで、「ウソ」の機関が発する発表は、公式だろうが非公式だろうが、トコトンウソだと始めから思える、という点である。いみじくも池田信夫が指摘したように、

・政府が設定する「放射線量基準」は絶対に正しく(むしろ厳しければ厳しいほど「正しい」と彼らは勝手に思うように思考回路が「あらかじめ」作られている)、

・それと同じ政府が発表している、「放射線測定量」は、絶対にまちがっており、「本当」は「もっと高いはずだ」と「あらかじめ」思うようにできている。

というダブルスタンダードが何の矛盾も感じずに存在できる点である。その証拠に、この庭山市議の懲罰動議に関するネット記事に寄せられている「一般人」からのコメントにも、以下のようなものが散見される。

 

ある意味正論 2012/6/12 19:44
汚染者の血を輸血されたせいで放射能汚染されたら堪らんわなぁ・・・って思う人が大勢いても何ら不思議じゃない。
自分に害が及ばない範囲で可哀そうがってるだけなんだし。

 

正論です。 2012/6/12 21:22
庭山市議の文調はともかく、問題提起としては非常に理解できる。
おそらく市議であるから本人がセーブしてる部分があると思うが、市議を辞めさせられたら
ものすっごい情報公開、今以上の問題提起をしてくれると思う。
それが見たいという人は、庭山市議を辞任させることを支持すればいいと思う。
おそらく、こういう人は口や手が動かなくなっても、様々な形で活動を起こす人。

 

言えてるよ 2012/6/12 22:03
言葉は乱暴だけど正論だ。桐生市民も不安に思っているのではないか、実は。
農産物からセシウム出でいるし。
ぜひ、健康診断を。

 

庭山に実際に投票した奴 2012/6/12 22:17
です。
桐生市市民です、2児の母です。
「クソ教育委員会」私も思いましたよ。
http://niwayamayuki.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-e9f9.html
発言だけが注目されてますが、
彼女は議員としての活動、考えがブログから見えますし、
信用の出来る 議員さんだと思っています。
この記事を書いた記者さんは、ちゃんと 庭山議員のブログをよんで、他の議員さんたちのブログをよんで 桐生の現状をしって 記事にしたのだろうか?
他の議員さんのブログとかツイートのまとめだけだったり、自分の考えが見えないので、信用できません。

 

禿鷹 2012/6/12 22:44
この市議の言ってることは正論じゃないか?
ただ言い回しが過激なだけだろ、辞めさせることはないと思うけど・・・

 

勇気ある由紀かも知れぬ 2012/6/12 23:29
主張が異常か若しくは表現が過激かは現場の有り様をつぶさに見詰めないと分からないが、その意図する気持ちは真っ当な気がする。実際には糞ったれみたいな委員会であったり、バ〜カみたいな批判だったりしたのかも知れない。その物差しは議員自身の才覚であり、もしかしたら公務に対する強烈な服務責任を有するからではないか。

でなくば、まるで四面楚歌を思わせる状況を受け入れられる筈がない。議員にも家族や親類知人は沢山居るだろうし、先ずはその方々の力添えは一番の支えであろう。仮にもその拠り所に不協和音があるなら、それほどまでの主義主張は慎んだ筈。

日本全体に隠蔽体質に澱んだ空気が有る、福島沖を中心とした広範な原発被害はどれほどのものなのか。単に漁業に携わる多くの人々が困るからといって、然らば全国民が共に墓場に向かって良いものなのか。

誰もが口を閉ざす中に、その口を開こうとする人間が居ることを再考すべきである。その根拠は妥当か、正しいあり方か、間違っているのはどっちなのだと。

 

天晴れ、実に男らしい 2012/6/13 00:14
下品で露骨な物言いだが、言っていることはすべて正論。農家の苦労がどうのとか屁理屈を並べる人間は犠牲者が出ても同じことが言えるのだろうか。頬かむりするか因果関係がどうのと言い逃れするか、どちらかであろう。庭山議員の潔さの爪の垢でも煎じて飲めといいたい。氏を辞めさせようと画策している輩の親の顔が見たいものだ。

 

(ここまで)

 

一番下を除き、6/12に寄せられたコメント18個のうち、実に6個が庭山を支持するコメントである。その割合1/3。そこにたとえいわゆる「工作員」が混じっているとしても、無視できないコメント数である。なるほど、これなら、大選挙区制である市議会議員選挙で庭山を当選させないことは難しいのだろうな、とも感じる。

 

しかし、当選させないことが難しいということが、一度当選した議員を簡単に除名できていいという根拠にならないのも当然のことで、であるならばこそ、この懲罰動議を提起した議員たちは、もっともっとロジック面を詰めて、動議を仕上げるべきだったと私は考える。朝日さんのニュースでは、この動議を上げた議員たちは、「法律の専門家」に相談したとあったが、その相談に乗った「法律の専門家」が、この程度の文章で、選挙というプロセスで認められた議員という地位を、懲罰動議で「除名」できると思っているのであれば、「法律の専門家」の名折れである、と言わざるを得ない。なぜなら、ロジック面がきわめて弱いからだ。

これだけ庭山を「支持」するコメントが出てきている、という状況に鑑みても、彼らをも説得できる(ような、「実害」を明確にした)文章で、懲罰動議を提起しなければ、逆に庭山を現代のジャンヌ・ダルクにさせるだけである。

という問題意識が、今の桐生市議には弱すぎる、と言わざるを得ない(しつこくて恐縮だが、本当はこんなことは言いたくないのだ)。

 

 

桐生・庭山市議、失職の見通し(朝日さん 2012年06月12日)

 ツイッターでの「つぶやき」を発端に、桐生市の庭山由紀市議(43)が失職する見通しとなった。荒木恵司議長に10日提出された除名の懲罰動議に署名した市議は17人。可決に必要な16人を超えている。ネット空間での発信内容をめぐる問題が、有権者が選んだ議員の資格を奪う究極の懲罰へと進む、異例の展開だ。

 10日の動議提出後、庭山氏は、取材を申し込んだ報道各社の問いかけに、何も答えなかった。

 庭山氏は5月25日、桐生市が放射能汚染地域という自らの認識に基づき、市役所前の献血車の画像とともに「放射能汚染地域に住む人の血って、ほしいですか?」とツイッターに投稿。その前にもツイッターで、市内の農作物が放射能に汚染されていると主張して「毒物」と表現し、農協組合長を名指しで「犯罪者」と呼ぶなどしていた。

 全国から700件以上集まった批判には、議会に対応を求めるものもあった。県農業協同組合中央会など農協4団体や市区長会連絡協議会など計9団体と6社から庭山氏の辞職を求める要望書なども提出された。

 しかし、ツイッターでの発信など、議会外での言動は通常、地方自治法などの規定で懲罰の対象外だ。動議に名を連ねた市議たちは当初、問責決議案の提出を検討し、議会運営委員会への出席を求めた。

 2日間の欠席後、8日に議運委に出席した庭山氏は、発信内容について謝罪や訂正はせず、改めて農作物を「毒物」と発言。これを受け、問責決議案を提出していた佐藤光好市議が「より重大な決議に替えたい」と取り下げ、懲罰動議提出の動きが加速した。

 市議会は15日の本会議で懲罰特別委員会の設置を決める。委員会の結論を受け、早ければ20日に本会議を開いて懲罰動議を採決する。可決されれば、庭山氏は同日付で市議の資格を失う。県によると、県内では過去20年以上、議員の除名はないという。

 多数派の横暴を防ぐため、地方自治法は、定数の3分の2以上の出席と、出席者の4分の3以上の同意を除名成立の要件に規定。本人は採決に加わらず、定数22の桐生市議会では16人以上で可決する。

 一方、除名された議員は知事に取り消しの審決を求められ、仮処分申請や訴訟で除名の有効性を争うこともできる。裁判で除名が無効とされた場合、個々の市議が訴訟費用を負担するなど、除名した側も一定のリスクを負う。ある市議は「議運での庭山市議の答弁について、法律の専門家に相談したうえで動議の提出に踏み切った」と話す。

 総務省によると、2008年に福岡県糸田町、佐賀県上峰町であった除名は、いずれも知事の審決で取り消された。一方、日の丸掲揚に反対して議長席を占拠し、02年に除名された横浜市議2人は高裁まで争ったが、3年後の05年に除名が確定した。09年に長崎県平戸市、10年に鹿児島県阿久根市でも除名の例がある。(大道裕宣)

 

 

この「法律の専門家」が、弁護士だとしても、「レベルが低い弁護士だな」と言わざるを得ない。ましてやこの「法律の専門家」が、弁護士ではなく、検事や法律学の大学教員だとしたら、なおさらこの動議の文章はひどい(=レベルが低い)、と言わざるを得ない。

 

 

というわけで、「結果として庭山を除名できれば理由や筋道は何でもいい」という立場に私は立っていないという前提で、この文章を厳しく論評した。読者の中で、「結果として庭山を除名できれば理由や筋道は何でもいい」という立場に立つものがいれば、それじゃあ上の「庭山支持のコメントを書き込んだ連中に対する反論にはなっていないよ」と言っておこう。

 

 

福島県民の被害者感情と、大飯原発再稼働は全くの別問題

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また「反原発なら筋道やロジックは何でもいい、どうでもいい」としか思えないマスゴミの旗手、毎日さんが以下のような記事を(詳しくは後述)。

 

大飯原発:再稼働決定に周辺住民 割れる声(毎日さん 2012年06月16日 11時53分(最終更新 06月16日 14時56分))

 昨年、あんぽ柿から暫定規制値を超える放射性セシウムを検出し、県から生産自粛を求められた同県伊達市の柿生産農家、宍戸里司さん(60)は「長年かけて築いた名産を奪われた。安全確認が十分でない中の再稼働はおかしい」と話した。

 長野県白馬村で避難生活を送っている福島県大熊町の無職、木村紀夫さん(47)は「政府や電力会社は安全と繰り返すが、その具体的根拠は示されず、(大飯原発に)福島と同じレベルの津波が来たら本当に耐えられるのか不安だ。再稼働せず、夏の電力需要のピークを節電で乗り切れば、生活習慣を見直すきっかけにもなったのに」と残念がった。

 一方、福島県いわき市で避難生活を続ける元東電社員で楢葉町議の安島琢郎さん(72)は「安定的な電力供給を維持するためには、夏場のピーク時の原発稼働は仕方ない。ただ、本格的な再稼働は原子力規制庁が発足して万全な安全対策が取られてからだ」と注文を付ける。また、同県郡山市に避難する双葉町の無職、天野正篤さん(74)も「関西経済への影響や日本全体の産業空洞化への懸念を考えると再稼働は公平な判断」と話した。【深津誠、袴田貴行】

 

福島県民や近隣の市町村民が、福島の原発事故で経済的・精神的な被害をこうむったことと、そういう福島県民や近隣の市町村民が、関西電力大飯原発の再稼働について意見を言える筋合いにあるかどうかは、論理的には全く無関係である。そこには「感情」、しかも最もきな臭いたぐいの「怨念」レベルの、ドロドロとした

「おれたちこそが被害者だ感情」

しか存在しない。したがって、上記のような記事は、取材そのものが無意味な記事である。大飯原発は関西電力の管轄であり、福島第一原発や福島県は関西電力の管轄でもなければ、大飯原発が仮に事故を起こしたときの、想定される被害地域でもない。したがって、大飯原発再稼働について、福島県民に取材すること自体が「筋違い」なのだ。

 

もっと詳しく書こうか。福島第一原発事故による「被害」というのは、少なくとも人命は一人も奪われていないし、急性放射線被曝による被害者も一人も出ていない。出てきているのは、根拠もなく

「セシウムは危険だ!1マイクロシーベルトでも危険だ!1ベクレルでも危険だ!」

と騒ぎ立てる「放射脳」な人々と、それに煽られ、法律的には何も問題がなかった

「緊急時には年間100ミリシーベルトまでの被曝は問題ない」

というラインを勝手に引き下げ、

「年間20ミリシーベルト以上の被曝地域は国が『除染』」

などと、放射脳な人たちにおもねるように「補償」を垂れ流しにしている日本政府のヘタレな姿勢である。

 

昨日、一昨日と論じた庭山由紀問題にも通じるが、政府などの「公的機関」や議員・公務員などの「公人」が、統一的な「基準」を作ると、必然的に

「逆にそのラインを越えたら『危険』だと公的機関が認めている」

と解釈される余地を残してしまうのだ。実際に、暫定規制値をかなり厳しいラインに定めても、それを越えたらやれ出荷停止だ!やれこの地区は危険だ!と騒ぐ「放射脳」な人たちは後を絶たない。あの庭山由紀も、他の地域と全く変わらないくらいの放射線量しかない群馬県桐生市を、勝手に

「放射能汚染地域」

と意味づけし、それをツイッターの形で不特定多数に吹聴する始末だ。

 

こうして見ていくと、福島県のほとんどの国民は、放射線や放射性物質そのものではなく、「放射線や放射性物質に関する言説」に苦しめられている、すなわち、「風評被害」に苦しんでいるだけなのだ。

 

したがって、福島県で自分を「放射線の被害者だ」と思っている人々が、その「被害者感覚」をテコに、自分の居住地域とは全く関連がない、関西電力管内の、福井県大飯原発再稼働に関して、

「福島がこんなに苦しんでいるのに」

という「感情」を、「根拠」として何かを語る論理は全く存在し得ないのである。そこに論理が存在するとすれば、大飯原発が福島県民に、直接の関係が生じる重大事故が起こる可能性が、無視し得ないほど存在する場合なのだが、ここまで読んでいただいた読者にはもうおわかりであろう、福井県の原発が仮に事故を起こすとして、それが福島県民にまで影響を及ぼすほどの事故であったなら、それはもう「日本終了」と言ってもいいレベルの事故である。そんな規模の事故を心配するくらいなら、富山県や岐阜県などの、福井県により近い地域の「住民の生の声」を取材する方が、よほど「筋が通った取材」となるのだ。

 

 

でだ。尖閣諸島問題に関しては、東京都が買うことを申し出たり、そのための寄付を募ることを

「筋違いだ」

理性的な大人ぶって賢しげに社説などで語っていた毎日さん(や朝日さん)が、この問題に関しては、ミソもクソも一緒にと言わんばかりに、大飯原発再稼働に関して、福島県民に意見なり感想なりを聞くことを、

「筋違いだ」

という「同じ論理」だと新聞社内部で判断できない、そのダブルスタンダードぶり、頭の悪さは、一体どこからやってくるのだろうか?

 

毎日さんって、ホントに、救いようのないバカなの???

 

 

ふかわりょう、3週にわたりラジオで「幼稚な反原発論」を展開。来週もやるか?(笑)

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土曜深夜のJ-wave、”Rocketman Show!!” を、そのゆる〜さが好きでよく聞いているが、話がこと原発になると演説モードに入ってしまう。Rocketmanとは、ふかわりょうのDJとしての名前である。J-waveでは聴取率がそこそこ高いようだ。もう7年目である。私も7年前から聞いている(というか、その前番組を聴いていたのだが)。

 

しかし話題がこと原発になると急にふかわは「演説モード」に入る。昨年の311大震災の次の日も土曜日で、他のお笑い系ラジオ放送がことごとく地震特集番組に切り替わった中、この番組だけは通常放送を続けた。まあ、J-waveのリソースが足りないせいで、地震特集番組に切り替えられなかっただけだろう。いつものポップなSEやBGMは極力ナシにして、ひそひそ声で笑えるゆるーいネタを放送作家と二人でボソボソやっていたのを覚えている。あ、通常時間帯は深夜1時〜5時だったが、このときだけは1時間延長して、なんと深夜1時〜6時までやってたか。5時台はほとんど音楽だけだったが(苦笑)。

そのときのふかわの「反原発話」は、せいぜいガスコンバインドサイクル発電(ふかわの父親はガス会社で働いているらしい)について、父親からメールが来た、このメールを読む限り、今後は火力発電でも原発分は発電できるのでは?という、ごくごく「マイルド」な主張であった。

 

ただ、その後、火力発電に必要な原油やLNG価格が高止まりorむしろ上昇基調だったせいで、2011年の東京電力管内だけで、追加の燃料費が約1兆円必要となった、ということがわかり、私は個人として「原子力エネルギーの方がやっぱり桁違いに大きいんだよな」と思ったし、ふかわのラジオでも、原発問題についてそれほどヒートアップしたようなことはなかったと記憶している(仕事の都合で聞いていない回もあるので、こういう言い方になる)。

 

そんなわけで、いきなりふかわが「反原発」で爆発したのが6/2深夜。放送作家も眠る(笑)午前4時台だったか。

 

ふかわ:関西電力の大飯原発再稼働問題だけど、原発に賛成か反対かは置いておいて、再稼働するかどうかを決める「決め方」がひどくない?

周辺自治体からもだいたいの同意が取れてるとか、経済界からも要請があったとか言ってるけど、「近隣」の意味がおかしい。原発はもしも事故があったら、それこそ世界中に影響するわけだから、近隣自治体だけから合意を取るっていう発想がおかしい。

もっと言えばさ、そもそも「経済」のために原発を再稼働っておかしくない?電気はみんなでがまんするから、それで原発をなくすっていう選択肢もアリだと思うけどな。「何でも経済が最優先」という価値観そのものを議論しなくちゃダメなんじゃないの?

(作家に)これって理想論?実行不可能かな?

作家(しりとし):理想論だとは思いますが、実行不可能かどうかはわかりませんよ。(とフォロー。そりゃそうだ。放送作家がメインパーソナリティーににガチ反論してどうするって話だ(笑))

(ここまで)

 

・・・何を言ってるんだこのバカは(笑)。「電気はみんなでガマン」って、だったら電気を使ったテレビやラジオ、DJで稼いでいるお前自身の収入をすぐに2割程度カットし、今まで貯めてきた貯金は「本当に困ってる人」に使ってもらうために国庫に寄付しろよ(笑)。

 

というわけで、このバカ(笑)は、自分が金持ちであるからこそ、「電気はみんなでガマン」などという戯れ言が平気で言えるわけだ。電気がないと仕事にならない私のような教育業や、電気がないと死活問題になる交通や医療関係などへは、停電しなくて済むように「優先回路」的なモノがたった1年程度で整備できるとでも思っているのだろうかこのバカ(笑)は。

 

次。6/9深夜。

 

ふかわ:(リスナーからの、「原発再稼働に納得いかない」という主旨のメールを紹介した後で)そもそもさ、原発に不安を感じている人が一人でもいる時点で、原発は再稼働すべきじゃないんだよ。原発に不安を感じている人が一人でもいるってことは、それはとにかく「絶対安全」ってことじゃないんだから。

(ここまで)

 

・・・2週連続で、何を言ってるんだこのバカは(笑)。

・原発に不安を感じている人が一人でもいるってことは、それはとにかく「絶対安全」ってことじゃないんだから。

という論法を掲げれば、それは

・とにかく「原発が不安だ!」と「言う」人が一人でもいれば、ふかわ的には「原発は絶対安全じゃない」となり、「原発再稼働などありえない!」となる。

という結論になるのだから、「そりゃ単なる少数決だろ」と言うしかないのだ。ふかわはどんだけバカなのだろうか。

 

 

で懲りもせず、6/16深夜。この日は全ラジオ局が聴取率調査週間のため、ほとんどの番組が「スペシャルウィーク」と称して、いつもより豪華な企画を立てる。この番組も、いつもはふかわと放送作家の二人でやっているところに、バカリズムの升野さんも交え、3人で和気あいあいとトークしていた。升野さんがいることで、むしろいつもの「ゆる〜い空気」になっているかのようだった。

ところが、わざわざその升野さんを一時的に外してまでも、またもや反原発トークにいそしむふかわりょう。ホントに、いつの間にこんなに「政治的演説」が好きになったのだろうかふかわりょうは。この春からMCをやることになったTOKYOMXの「5時に夢中!」で感化でもされたのだろうか(苦笑)。

 

ふかわ:(話の枕としてはオウムの高橋容疑者逮捕や、AKBの指原がどっかに飛ばされたことなどに触れた後に)この1週間のニュースの中で、大飯原発再稼働が正式に決まったんだよね!んもー、なし崩し的に再稼働を決めるって、今の政治はどうなっているんだろうね?去年の大震災をきっかけに、50年後の日本や、100年後の日本はどうあるべきか、ということまでをしっかり議論してから決めれば、こういう「なし崩し的」な再稼働決定なんてのはなくなると思うんだけどね。

(ここまで)

 

・・・3週連続で、何を言っているんだこのバカは(笑)。 大飯原発は、まさに去年の大震災を受けて、低所だけでなく高所にも予備電源を設置するという作業を終え、その確認も行っている。そういう「ニュース」を自分で調べることもせずに、

・「なし崩し的」

などという「マスゴミからの受け売りワード」を連呼することで、世相を斬れた気になっているこのバカっぷり。

しかも、話が「原発」になるときだけ、

「50年後や100年後の日本」

などと話が大きくなる。私に言わせれば、年金や尖閣諸島問題も、原発とまったく変わらないほど

「50年後や100年後の日本」

とやらを見据えて議論しなければならないのに、このバカにとっては、原発というイシューだけ、

「50年後や100年後の日本」

とやらを見据えて議論しなければならないとのこと。そんな議論をしている間にもう夏は来てしまうわけで、今年の夏、そういう議論をしている間に事故停電が起き、そのせいで病人が死んだりしたら、このバカはどれだけ責任が取れるというのだろうか??

 

もっと言えば、「50年後や100年後の日本」を「誰」が議論するのか、という話だ。2000年代に入ってから国政選挙の投票率は6割より少し上なくらいと、低迷を続けている。昨年の大震災で国民が目覚めたというのであれば、その後に国政選挙が行われていないこと自体がはるかに大きな問題だろうに(しかし、仮に国政選挙が行われていても、投票率が8割を越えるなどということはないであろう)。しかしこのバカはそのことにも触れない。

要するに、

・原発に文句を言っている人間が一人でもいるうちは、原発はやめろ!

という結論が先にあって、それ以外の結論は始めから受け入れる気がないだけである。昔からこういう人種は、「総会屋」と呼ばれる有名な人種だったということも、このバカにはわからないのであろう。

 

 

しかし、何度も書いているがいつも不思議だ。それだけ原発がいやな人々にとって、事故が起きたらまさに日本が率先して被害地域となる韓国の原発について、何も反対意見を述べない、反対運動をしない、反対デモをしないのはなぜなのだ???

放射性物質は、国境で止まるとでも思ってるのかねこういうバカ(笑)にとっては? 同じクチで

「原発事故は一度起これば、全世界に迷惑をかけるんだ!」

って語ってるのにねえ(笑)。

 

 

 

左翼学問界による「自己責任概念」批判がもたらした、何でも政府がめんどうを見る「赤ちゃんプレイ社会」

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勝手に1週間ほどお休みをいただいていた。別のことに没頭していた時期でもあり、記事更新はしなかったが、読者から不十分ながらも反論コメントがいただけたり、メールで情報がいただけたりと、有意義な1週間であった。

 

明日「税と社会保障に関する一体改革」のうち、「消費税増税」だけに関する法案が衆議院本会議で採決されるということで、そのネタも書こうと思えば書けるが、せっかくだから、根っこのところについて語っておきたいと思う。

最近と今日話題になっていたのがこのニュース。7月から牛生レバー提供禁止という厚労省の決定と、サントリーの「黒烏龍茶」CMの「脂肪にドーン!」が、消費者に誤解を招きかねないという、消費者庁からの「指導(笑)」についてである。

 

レバ刺し禁止を正式決定、厚労省 7月以降、焼き肉店など(北海道新聞 06/12 16:56、06/12 17:58 更新)

 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会分科会は12日、食中毒の恐れがある生の牛レバー(肝臓)の提供を法規制するべきだとの結論で合意した。同省は、7月1日から焼き肉店などでの「レバ刺し」の提供を食品衛生法に基づき禁止する。

 違反すれば行政指導の対象となり、2年以下の懲役または200万円以下の罰則もある。

 厚労省は昨年4月に発生した焼き肉チェーン店の集団食中毒を受け、生の牛レバーへの規制も検討を始めた。牛の肝臓内部から重い食中毒を起こす腸管出血性大腸菌O157が見つかり、内閣府の食品安全委員会は今年4月、提供禁止は妥当との見解をまとめていた。

(ここまで)

 

 

「脂肪にドーン」CM、誤解招く恐れと改善通知(読売 2012年6月25日10時57分)

 サントリー食品インターナショナルが販売する特定保健用食品「黒烏龍茶」のテレビCMが誤解を招く恐れがあるとして、消費者庁が同社に改善を求める通知文を送っていたことが25日、わかった。

 対象となったのは、アニメの主人公が「脂肪にドーン」とひとさし指を突き出し、「食べながら脂肪対策」というテロップが流れる内容。昨年8月から全国で放映された。

 通知文は3月26日付。内閣府消費者委員会の指摘を受け、「偏った食生活を助長する恐れがあり不適切」として改善を求めた。サントリーは「CMの表現は元々配慮して制作している」として、今年6月中旬まで放映を続けた。

 サントリーホールディングス広報部は「秋に再開する広告の内容を検討したい」としている。

(ここまで)

 

参考までに、NHKから映像も。

 

上の「レバ刺し禁止」のニュースに関しては、6月12日前後にテレビニュースではしつこく

・「残念ですね」

という主旨の特集を繰り返していたし、

下のニュースに関して、ミクシィなどでは、「こういう指導があるから最近のCMが面白くないのだ!」などという、「一見真っ当」なコメントもある。

 

しかし、それと同じ口で、例えば去年の大震災の時に、

・「政府は原発対策を何もやっていなかったのか!」

と怒り、あるいは例えば2004年のイラク人質事件では

・「イラクに日本人が言ったことを『自己責任』のせいにするな!」

と怒り、あるいは例えば2001年の牛肉BSE発見事件では

・「政府は『食の安全』を徹底的に厳しく検証すべきだ!」

などと怒っていたのだとしたら、

・「何をバカなこと言ってるの?それこそ『自業自得』だろ?」

と返すしかない。

 

とにかく、2004年の、高遠菜穂子を始めとする3人が、外務省がイラクに行くなと渡航自粛を要請していたにもかかわらずイラクに行き、テロ集団に誘拐された時以来、左翼学問界の「自己責任概念批判」はものすごいものがあった。東大の大センセイまでもが必死になって自己責任概念そのものを批判し、とにかく結論が

・自己責任という概念そのものが存在しないのだ

というものになるよう誘導された文章が大量生産された。小論文講師としても、課題文としてそういう主旨の文章が書かれたものがテキストに繰り返し出てくるたびに、

「あ、またこれか」

と嫌気が差したのを覚えている。さすがにその波は2010年になり少し収まったが、今でも2chなどでは、未だに民主を信奉している熱心な信者や工作員(笑)の方々が、「自己責任」という言葉が出て来るたびに、いや、出てこなくても、出てきそうになるたびに、

「まーた自己責任か」

と言うことになっているようだ。まるでそこには「こういうときにはこういうセリフを!」というお約束が存在しているかのようである。ふかわりょうがラジオでは「反原発」と演説することになっているかのように(笑)←これについては別記事でまた書く。

 

私は2004年当時から繰り返し言ってきたつもりだが、「自己責任」という概念を叩けば叩くほど、その分だけ「個人の責任」という概念も自動的に希薄になっていき、最終的には、

・全ては国や自治体などが「上位の審級者」としてものごとを判断するから、「国民」は、国や自治体が許したものは何をどうやってもおかしくならないのだ。

という「価値観」が浸透していき、結果として、ものごとを判断する時、その材料を自分で集め、その根拠を自分なりに組み立て、どちらの根拠がどう正しいか、どうおかしいかを自分の頭で判断する「自己判断力」というものが弱くなっていく。例えば上に書いた、昨年の原発事故に関する

・「政府は原発対策を何もやっていなかったのか!」

という「怒り」がその典型である。政府も原子力安全・保安院も原子力安全委員会も、あれほどの津波を想定していなかっただけなのに、結果だけをあげつらって

「ほら国が悪い!」

と騒ぎ立てるのは、国から賠償金を少しでも多くむしり取ろうとする「ダニ根性」から見れば合理的なのであろうが、日本人の自己判断力という観点から言えば、ただ結果責任を追及しているだけで、そういう営みを繰り返しているだけでは、いつまで経っても日本人の平均的な自己判断力は上がらない、ということになる。

こういう、何でも国のせいにするバカは、おそらく2009年の総選挙でも民主党が言う空手形を信じ、マスゴミが誘導するがままに

「試しに民主党にやらせてみようよ!ダメだったらまた変えればいいし!」

などとホイホイ民主党に投票したのだろうし、←すなわち、自分の頭で、民主党が政権を取ったらどうなるかをシミュレートできていなかった(そして、おそらく今もできていない)ということである。

いざ民主党が政権を取ったら、現在のような目も当てられない状況(消費税、所得税、社会保険料のトリプル増)を見て

「民主党にだまされた!」

などと、自分の投票行為の責任を、これまた「民主党」なる「綱領」もない政党のせいにする頭の悪さが今でも理解できていないのだろう(笑)。

 

そうやって、何でも判断をまちがえた原因を「お上(上位の審級者)」のせいにしているから、先に挙げた二つのニュースのように、レバ刺しなんぞ「自己責任」で食べればいいのに「国」が禁止するし、「脂肪にドーン」などというCMは、ただの冗談としか思わない私のような人間がいるにもかかわらず、

・「あのCMを見て、アホな国民がホントに黒烏龍茶を飲めば脂肪が『なかったこと』にできるのかも知れない!」

などと思うバカが量産されるだろうと危惧したからこそ、消費者庁の会議での「有識者」が意見を述べたのであろう。前も書いた、トクホコーラに関するバカ騒ぎを見ても、そういう「有識者」の意見は、おおむね正しかったのだと言わざるを得ない。しかし、その代わりに、今後ますます「面白いCM」は減っていくだろう。

(私に言わせれば、CMキャラに「笑うセエルスマン(文字テキトウ)」を起用した時点で、「どこまでホントかわかりませんよ」という裏のメッセージがあると読めなければ、35歳以上の、「ぎみあぶれいく」で笑うセエルスマンをリアルタイムで見ていた世代はリテラシー失格と言っていいだろう(笑)。しかしそんなこともわからない衆愚。つくづく、大衆とはアホであると痛感する(笑)。)

 

で、こういう、「何でも国や自治体、有識者があらかじめフィルタリングしますよー」という社会は、結局、表題に書いたように、壮大な「赤ちゃんプレイ社会」しか生み出さない。赤ちゃんプレイとは性風俗用語で、いい年をしたオッサンが風俗嬢相手に赤ちゃんになるプレイのことだそうだ。なぜ赤ちゃんに戻りたいのか、これだけ「疲れる社会」を見ているとわからなくもない。ただ、私が疲れているのは、赤ちゃんプレイを求めるオッサンが疲れている対象とは別の対象だろうが。すなわち、自分で考えないアホどもに対してである。

 

ちなみに言っておくが、赤ちゃんプレイ社会とは、究極的には共産主義が目指す社会像と同じである。毛沢東とそのトリマキの紅衛兵どもが、「文化大革命」と称して、同胞数千万人を虐殺した社会がめざす社会像である。そのくらいは衆愚も知っておいた方がいい。「文化大革命」とやらでは、私のように「自分で考えようとする存在」は「反逆分子」と見なされ、徹底的に弾圧され、虐殺された。そりゃそうである。毛沢東らが理想とした共産主義社会は、

1 共産主義思想においては、正しく考えれば、誰もが同じ結論に至る。それは「理想の社会」というテーマでも同じだ。

2 毛沢東主席が、中華人民共和国においては一番頭がよい。

3 1,2より、毛主席の発言こそが正しいのだから、「自分で考えようとする人間」こそ衆愚である。殺し尽くせ!

この三段論法で簡単に表現できる。あら、今の北朝鮮とそっくりですなあ(笑)。

 

というわけで長々と書いてきたが、何でも政府や有識者に頼ろうとするバカ国民とバカ左翼自称「研究者」よ。そういう営みが、どういう社会を必然的に引き起こすのか、もう少し想像してから、ギャーギャー騒ぐ方がよかろう。

 

(ま、左翼バカ自称研究者どもは、そういう「共産主義社会」の中で、「牢名主」として大衆を導く存在となるのだ!などと妄想しているのだろう。つくづくバカである(笑)。)

 

民主党の造反より、そもそも重要なことは

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昨日の話ともつながるが、いよいよ採決という時になって初めて

「聞いていない!政治家は自分のことしか考えていない!」

などという「衆愚」がワラワラ出てくる(笑)。衆愚による次の怒りのピークは、おそらく2014年春、消費税がまず8%になるときであろう。

 

例えば今晩のNHKニュース7から。

札幌市のこの人が「衆愚」かどうかはわからないが、少なくとも、

1 「なぜ消費税を上げなければならないと政府が言っているのか」を理解し、

2 その論理がおかしければ、理由を挙げておかしいと説明すること

ができていなければ、政治家や官僚たちから見れば、「何も考えていない衆愚」と見なされるであろうし、私もそう見る。

 

こう書くと、またアホが、「白河は消費税に賛成なのか!」などと頭に青筋を浮かべて怒れば、論理も何も関係なく「反論」できたつもりになるのだろうが、それこそ「衆愚」である。そういうレベルのバカはこのブログを読むなよ。ツイッターで傷口ナメナメトークして喜んでいればいい。

怒っていさえすればロジックがいらないと思っている最悪のバカに向けては、以前こういう記事を書いているので読んでおきなよバーカ。

2chで絡んできた放射脳クンは、「怒り」が「バカであること」の免罪符になると思っているらしい(笑)(2012.05.11)

 

 

さて。「論理」と「説明」の重要性を理解している人間だけに向けてここからの文章を書くが、今日一番重要だった映像は、民主党が何人造反したかとか、小沢が何を言ったとかでは全然なく、これであろう。

 

今日午前中の衆議院特別委員会での野田総理

「改革をやり遂げなければと思う人が、腹をくくり賛成しようとしている」

 

この野田の発言に、今回の消費税騒動の本質が余すところなく現れている。すなわち、

「財政改革のためには、消費税増税が必要である。」

というロジック(論理)である。これが野田と財務省と民主党執行部らによる「増税のリビドー」とも言うべき原動力、エンジンとなっていた。(参議院での採決も残っているので、ここは現在形で書かなければならないかも知れないが、そんなところはどうでもいい。)

 

で、私が国会論戦を見ていた限りでは、自民党や公明党、果ては共産党や社民党、みんなの党、その他弱小政党が束になって

「景気を回復させることが先で、景気が回復すれば、税収は自然に増える」

と、このロジックそのものに反論していたにもかかわらず、この野田と岡田と安住は、言い方はそれぞれ違っていても、主旨としては

「でも景気が回復しなかったらどうするの!」

と反論し、消費税増税を強行したのである。「衆愚」から卒業するためには、こういう「国会論戦」をネットでも録画でもいいからざっとチェックしておくことである。例えば衆参両議院の財政金融委員会のビデオライブラリーの中から、自分が見たいと思った野党議員のツッコミをざっと見るだけでも、上のようなやりとりはそれこそ掃いて捨てるほど出てくる。そういう「作業」を、やれ時間がないとか、やれめんどくさいとか、果ては

「それをちゃんとするのが国会議員でしょ?」

などと、自分が何も理解していないことを「逆ギレ」でごまかそうとするから私がバカ呼ばわりするのである(笑)。あのね、「代議制民主主義」という政治制度では、

国民自身が、代表者である国会議員の言動を「チェック」し、次の選挙に生かさなければ、いつまで経っても「代議制民主主義」は機能しない

のだよ。覚えておけよ情報弱者のバカタレ君よ。

 

で話を元に戻すが、野田と岡田と安住らが、

「でも景気が回復しなかったらどうするの!」

という主旨で野党に反論し続けてきたということは、

「景気が回復しなくても、消費税増税をしておきさえすれば、税収だけは確保できますよ」

という「前提」があって初めて可能になる発言である、ということを「論理的」に「理解」できなければならない、ということだ。

 

当たり前である。「でも景気が回復しなかったらどうするの!」と反論したということは、

「景気が回復しなければ、消費税を上げないと税収が増えない」と思っているに他ならないということであり、それはすなわち、

「景気が回復しなくても、税収が増えているとするならば、それは消費税を上げているときだ」ということになる(対偶を取ったわけだ)。あ、「対偶」って高1レベルの数学だけど、高卒以上のヒトなら覚えているよね?忘れてるならぐぐっとけ。

・・・しかし私は優しい(笑)から、ベン図を作ってしまった。こういう図式である。

 

<民主党執行部らが考えている図式>

※この図を見ると、消費税を上げても必ずしも税収が上がらないかも知れないという可能性すらあるからひどいものだ(笑)。 

 

 

だから、街角でインタビューされたなら、こう答えればいい。

「現政権は消費税を上げないと税収が増えないと思っていることが最大のまちがいで、

まず景気を浮揚させるために一時的に財政支出を増やさなければ、ただでさえデフレなのだから、ますます金詰まりを起こして

日本はえらいことになりますよ!」と。

 

しかし悲しいかな、私が見た限り、こういうロジカルな「街の声」は一つもなかった。だからやれアホだ、やれ衆愚だと言うのである。

 

というわけで、財務省HPから、税収の推移のグラフを。

 

あれだけネトサヨ(笑)が必死に叩いていた、「小泉竹中改革」の時期である平成13年以降は、平成14,15年で一度底を打ち、平成19年まで堅調に税収が伸びているのだ。その一方で、公債発行額も着実に減らしてきた。まさに、「小泉竹中改革」が功を奏していた時期であった。小泉竹中路線を必死に叩いてきたネトサヨ(笑)ご一行様は、まずこの現実を現実として受け止めることから人生を再スタートさせるべきだ。消費税増税に反対ならね(笑)。

 

で、この税収回復の源は法人税である。財務省はご丁寧に、税の種類別の税収推移グラフまで作ってくれている(笑)。

平成14年から平成18年まで、一番税収の伸びを示しているのは黄色のグラフ、すなわち法人税である。

 

しかし財務省は上のグラフの中で青色、すなわち消費税の税収が、景気に左右されないことを必死に閲覧者に刷り込もうとしている。

 

「所得税、法人税の税収は景気動向に左右されやすい一方で、消費税の税収は10兆円前後で推移しており、比較的安定しています。」

の部分だ。

 

うん。そうだよね。だから、それって、

「デフレがいくら進もうとも、国民がどれだけ生活が苦しくなろうとも、『税収』だけが変わらないのが消費税です」

って言ってるのと同じでしょ、ということだ。だから財務省が必死に消費税増税を訴え、野田と岡田と安住を抱き込み、「今日の1枚」として挙げた、この画像になるわけだ。

 

 

・・・「腹をくくっている」のは、「改革をやり遂げなければと思っている人」ではなく、「日本がどうなろうとも、税収だけは維持できればいいと思っている人」でしょ、ということだ。

 

まさに、みんなの党の江田憲司などが繰り返し言ってきた、「財務省に洗脳されている野田総理」そのまんまである。野田は国会で執拗にそれを否定したが、上のグラフを見れば、日本の景気を良くしようという成長戦略について、国会で政府が全く語らない理由は、消費税を上げさえすればとりあえず財政が何とかなると思っている、としか判断のしようがないのだ。そしてそのことによって一番利益を得るのが財務官僚で、どれだけ円高になろうとも、「日本の財政を『健全化』させた功労者」として世界から「認定」してもらい、今度はIMFや世界の格付け会社に「天下り」できることが彼らにとって至上の幸福なのである。「カネ」と「名誉」の両方を手にすることができるのだから。しかも彼らは少なくとも「天下り」をする前は公務員である。日本がどうなろうとも、仮に賃下げとなろうとも、その波が来るのは「一番最後」になる(なぜなら、民間の給与水準が変化して初めて、人事院勧告による給与水準の提案も変化するからである)。

※ちなみに、洗脳されている人間が、「ハイ、私は洗脳されています」などと認めるわけはなかろう。そのくらいオウム事件で学べよ野田も江田も。

これだけ「利益」を享受できるのが財務官僚である以上、陰謀論を基本的に認めない私も、これだけ「利益」を集中的に享受できる集団がある以上、この連中が裏で糸を引いていると言わざるを得ない。

 

もっと思考実験すればこうである。仮に財務省主税局の中に、税金だけもらえればいいとは考えておらず、まずは日本の景気回復を!と思っている輩がいるとすれば、そもそも上のようなホームページにはならないだろ?ということだ。しつこいがもう一回貼る(笑)。

 

私がそういう「心ある財務官僚」だとしたら、上のコメントはこう書き直す。

「確かに消費税は景気に左右されにくい、比較的安定した税目ですが、今はデフレの時期であり、デフレの時期に税収が変わらないということは、実質的に増税したのと同じことになります。」

私より頭がいいはずの財務官僚が、なぜ上のようなコメントをできないのかねえ?(苦笑)。実に不思議でならない。

 

というわけで、「せめてデフレを脱却してから消費増税を」が、どんだけ「正論」なのかを蕩々と語ってきたが、読者は理解できただろうか。理解できないのなら、「日々の生活」とやらに脳細胞を殺されてしまっている証拠だ。ヒトとして、もう少し勉強すべきであろう。

そしてそういうバカからは、選挙権を剥奪してもかまわないとさえ私は思っている。少しは投票できないことの苦しみを味わえということだ。

 

 


寝技に持ち込んだ自民党をそれでも叩きたくてしょうがないらしい時事通信と東京新聞(笑)

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昨日ぶぶさんからいただいた「付則第18条」情報を調べていたら、2chにこんなスレッドが立っている(た)ことを発見。今も続いているかどうかを調べる気すら起きない(笑)。

 

【クズ政党】自民が民主案の「富裕層への増税」「歳入庁の創設」等の条文をこっそり削除★2
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1340000227/

sssp://img.2ch.net/ico/tatsumaki.gif
消費税15年10%合意=争点は両論併記、先送り−民自公

 民主、自民、公明3党は15日夜、社会保障と税の一体改革関連法案をめぐる修正協議で、
消費税率の引き上げで合意した。消費増税関連法案通り、税率を2014年4月に8%、
15年10月に10%へ上げる。ただ争点となっていた10%に引き上げた後の低所得者対策は、
民主党が減税と現金給付を組み合わせる政府案の「給付付き税額控除」を主張。
自公は特定品目の税率を低くする「軽減税率」を求め、両論併記とした。
 3党の思惑が交錯する中、期限とした15日の決着を優先させ、重要課題の先送りが目立つ内容となった。

 一方、富裕層の増税となる所得税と相続税の最高税率引き上げは、法案に盛り込んだ条文を削除し、
年末に決める13年度税制改正に議論を先送りした。また住宅取得時の負担軽減策は、
13年度以降の税制改正や予算編成の過程で検討。
自動車取得税・重量税の見直しも8%に上げるまでに結論を出すとし、棚上げした。

 民主党は、税金と社会保険料の徴収を一元化する「歳入庁」の創設を主張したが、自民が反発。
この結果、「歳入庁、その他の方策」を検討すると、政府案から表現が大きく後退した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012061500981

 

こちらは東京新聞記事から作ったスレッド。

 

【政治】 消費増税「10%」では終わらず? ツケは生活者に 自民党の意向を受け、富裕層の課税強化策は議論を先送り★2
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1340779471/

★【政治】ツケは生活者に

 消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案が26日、衆院を通過した。
政府・民主党や自民、公明両党は今国会中に成立させる構え。同法案成立後の工程表をみると、増税ばかり先行し、
民主党が目指した社会保障制度改革が骨抜きにされた状況が浮かび上がる。

◆消費増税 「10%」では終わらず?

 税制面では、法案の衆院通過により、消費税率が二〇一四年四月から8%、一五年十月から10%に上がることが現実味を帯びた。
長引く不況とデフレで国民の給与収入が伸び悩む中、負担だけが増加の一途をたどる。
加えて、中長期的な財政再建をめぐる思惑から、再増税の影がちらつき始めた。

 税制面での当面の節目は年末に始まる一三年度税制改正論議だ。
●当初の法案には、所得税と相続税について、富裕層の課税強化策が盛り込まれていた。
●富裕層の富を中間層や低所得者に再配分する狙いだ。
●しかし、高所得者に配慮したい自民党の意向を受け、議論が先送りされた。

 あらゆる消費行動に課される消費税は、低所得者ほど負担感が増す逆進性の問題を抱える。
税制改正では不公平感を和らげる税制の再構築が求められる。

 消費税率8%への引き上げは「経済状況の好転」が条件。
実施に当たって可否を判断する時の政権が、十分に景気が回復しないまま、増税に踏み切る懸念がくすぶる。

 低所得者への現金給付や住宅取得時の軽減策なども、8%への引き上げ時に合わせて実施される見通しだが、具体策は見えない。
 もう一つの焦点は再増税だ。政府は二年前に定めた財政運営戦略で歳入から借金を引いた額と、
歳出から借金返済分を引いた分を比べた基礎的財政収支を二〇年度時点で黒字化する目標を掲げた。

 目標達成には消費税10%では足りないというのが政府の見解だ。
安住淳財務相は国会答弁で「10%になった時点で新たなさまざまな制度設計をする必要がある」との考えを示している。

東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012062702000096.html

 

そして、今日も必死な工作員(あるいは、素の衆愚)(笑)。まず上のスレッド。

 

2 名前:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[] 投稿日:2012/06/18(月) 15:18:15.91 ID:RglL4CJY0
貧乏人は死ねって事かな?

3 名前:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[] 投稿日:2012/06/18(月) 15:19:50.47 ID:BU5AjayL0 [1/2]
所得税はともかく相続税はなんで削ったし

4 名前:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[sage] 投稿日:2012/06/18(月) 15:20:13.35 ID:GvaGEBXs0
日本は金持ちの意向で動きすぎなんだよね

5 名前:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[] 投稿日:2012/06/18(月) 15:20:25.15 ID:RpjUd0fy0
貧しいのは罪だ、それが分からないから貧乏人はいつまでも貧乏なんですよ

6 名前:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[sage] 投稿日:2012/06/18(月) 15:22:22.85 ID:0yMkKNXe0
ネトウヨって貧乏にんなのに自民党支持しててかわいそう、、、

7 名前:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[] 投稿日:2012/06/18(月) 15:22:24.38 ID:w+n8bXCc0 [1/4]
資産家でもないのに自民党を支持する人なんているの?

8 名前:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[sage] 投稿日:2012/06/18(月) 15:23:13.12 ID:rqcYh4u+0
もう自民党には投票できないね

9 名前:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[] 投稿日:2012/06/18(月) 15:23:28.12 ID:XNAqU5QM0
こんな政策やり続けてると、
トリクルダウンが起きない限り
生活保護が増え続けるだろうなぁ

10 名前:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[] 投稿日:2012/06/18(月) 15:24:01.72 ID:bEPz2aVd0 [1/2]
>>6
自民党を支持して気分だけでも、いっちょまえの勝ち組になりたいのよ。

 

下のスレッド。

 

3 名前:名無しさん@13周年[] 投稿日:2012/06/27(水) 15:46:02.16 ID:9+X2KA7t0

自民党が日本を破壊していく!

17 名前:名無しさん@13周年[sage] 投稿日:2012/06/27(水) 15:53:19.34 ID:FDDVmeOz0
弱肉強食

貧困層が富裕層の糧になるのは自然の真理
ブツブツの芸人が言ってたセリフww

18 名前:名無しさん@13周年[] 投稿日:2012/06/27(水) 15:53:38.62 ID:bcCTgB7O0
とにかく増税翼賛会(民主、自民、公明、たちあがれ、国民新)

には絶対に投票しないからな

シロアリと財界が第一で国民を馬鹿にした連中だ

21 名前:名無しさん@13周年[] 投稿日:2012/06/27(水) 15:54:35.61 ID:3QnShFNv0
次期選挙はどこに入れよう
民主はマズ無い
消費税大賛成の自民も無い
宗教は論外

共産党も有り得ません
出来そうな緑の党も有り得ません

22 名前:名無しさん@13周年[sage] 投稿日:2012/06/27(水) 15:56:08.95 ID:JQV9nNzZ0 [1/2]
日本は傀儡政党しかないのか・・・・

23 名前:耳を傾けて ◆MoQpLp7QS. [] 投稿日:2012/06/27(水) 15:56:09.75 ID:mfN24EVR0 [1/2]

   まあ、流れを作ったのは小泉政権下の経済ブレーンである竹中氏が、リベタリアンで
   新自由主義を押しつけてきたことだね。

   日本の不幸は、中間層がなくなったこと、社会民主主義を掲げる政党が弱体化し、
   ヒステリックな党首になってしまったということか。

 

やっぱりバカ率(笑)は、「上」の、「嫌儲板」の方がはるかに高いね。下は「ニュー速+」と言い、2chの黎明期に「スレ立て人」として認定された人しかスレッドが立てられない。

 

 

で、どこがバカなのかという話だが、昨日の記事を読んでいればすぐにわかることだ。

・「現与党の民主党が、デフレ対策を全くしないままに、「安定的な税品目だ」という財務省の説明を鵜呑みにし、どんなに景気が悪くなっても、税収が下がらない消費税増税をゴリ押ししようとしていた」

という事実が目や頭に入っていない(←こっちが素の衆愚)、あるいは、意図的にそこから目を背けようとさせている(←こっちが「工作員」)ということだ。

 

特に東京新聞の方が笑える。

 

>税制面での当面の節目は年末に始まる一三年度税制改正論議だ。
●当初の法案には、所得税と相続税について、富裕層の課税強化策が盛り込まれていた。
●富裕層の富を中間層や低所得者に再配分する狙いだ。
●しかし、高所得者に配慮したい自民党の意向を受け、議論が先送りされた。

>あらゆる消費行動に課される消費税は、低所得者ほど負担感が増す逆進性の問題を抱える。
税制改正では不公平感を和らげる税制の再構築が求められる。

>消費税率8%への引き上げは「経済状況の好転」が条件。
実施に当たって可否を判断する時の政権が、十分に景気が回復しないまま、増税に踏み切る懸念がくすぶる。

 

・・・あのさ、「儲けてる人を叩くな」という特集を組んでたのは、東京新聞さん、あなたでしょ(笑)。

 

<東京新聞 2012.06.02より。ソースはこちら

「何を言っても 燃料

反儲、反韓で 炎上」

 

 

「精神科医の香山リカさんだ。

河本さんをめぐる騒動は、生活保護見直しなど弱者切り捨てを後押ししかねない要素もはらんでいるが、『たたける自分はまだ転落していないと確認できる。一歩間違えたら、自分も落ちるという不安から目を背けることもできる』。」

 

 

 

 

「反韓も同じ構図で、韓国を悪と決め付けることにより、正義の味方になった快感を得られる、という。

『大阪市の橋本市長が敵をつくって、相手をバカだと指摘する姿勢を支持するのもよく似た行動』と香山さん。」 (ここまで)

 

 

はて、同じ富裕者でも、

河本準一を叩く(と香山らが思い込んでいるだけだろうが)若者に対しては

『たたける自分はまだ転落していないと確認できる。一歩間違えたら、自分も落ちるという不安から目を背けることもできる』

などと、上から目線で香山に偉そうに「論評」させ、

自民党が守ろうと(していると東京新聞や時事通信が勝手に思っているだけだろうが)している「富裕者」を叩く若者に関しては、

叩くなと自制を促すどころか、

『富裕者も自民党も一緒に叩いてしまえ!』

と言わんばかりのこういう記事が平気で書けるのは、いったいどういう「頭脳」があれば可能なのだろうか???

 

 

 

 

 

・・・要するに、「韓国叩き」だけを批判したかっただけかね?(笑) わかりやすいねえ、東京新聞。そしてそんな東京新聞の「論説副主幹」とやらを努めている長谷川幸洋さん、つじつまが合うように説明してくれないかなあ?

 

偉そうに朝生で語ってないで、「自社」の「記事」の整合性をつけて下さいよ長谷川さんよ。そういえば鉢呂辞任も「マスゴミのでっちあげ説」を採用していたが、「自社」の「記事」が、そのあんたの見立てをはるかに下回るダブルスタンダードぶりについても語ってもらいたいものだ(笑)。

 

 

・河本準一叩きを、強引に韓国叩きと同一視してまで、香山リカに「分析」させ、必死に批判する一方で、

・デフレ対策をこの3年、何もしないままに、ただ消費税だけを上げようとした民主党については完全スルー、

・その一方で、「富裕層優遇」をしようとしていると勝手に決めつけている自民党叩きは「どんどんやれ」というこの姿勢、

 

しつこいが、これが、「社会の木鐸」たる、「公器」たる、「新聞」がやっていることである。

 

こういうゴミメディアが、「新聞だけは消費税増税の対象から外せ」などと普通に言っているのは、壮大な冗談にしか見えない。

 

 

消費増税でも新聞の軽減税率を 活字文化議連「引き上げ反対」(産経 2012.6.26 08:06)

 消費増税を柱とする社会保障・税一体改革関連法案の衆院採決を前に、超党派の国会議員による活字文化議員連盟(会長・山岡賢次民主党衆院議員)が「新聞および出版物の消費税率引き上げには断固として反対し、現行税率の維持を求める」との声明を採択した。声明の背景には、主要国の多くで新聞が「公共性」の観点から非課税とされたり、軽減税率が適用されている国際的な現状がある。

 日本新聞協会のまとめによると、欧州各国では付加価値税(VAT)が8〜25・5%の範囲で課税されているが、新聞に対してはベルギー、デンマーク、フィンランド、英国、ノルウェーがゼロ税率を適用。軽減税率ではフランス2・1%(VAT19・6%)▽イタリア4%(同21%)▽ドイツ7%(同19%)−などと低く抑えられている。

 また、経済協力開発機構(OECD)34カ国の加盟国の大半が新聞に軽減税率を適用し、韓国もゼロ税率だ。米国の売上税でも、新聞に例外なく課税しているのは7州とワシントンDCにとどまり、非課税(29州)か条件付き非課税が大半を占めている。

 こうした特別措置の理由として、例えば独財務省は「知識や情報を獲得するために不必要に高い経費をかけさせない」と説明。英関税庁は「読むことを国民に奨励することが、識字率・リテラシーの改善、向上にも役立つ」とし、新聞普及の重要性を強調している。

 日本新聞協会は「現状(税率5%)以上の税率引き上げは、民主主義体制の維持と発展に果たしてきた新聞の役割と公共性を損なう」として、新聞の税率引き上げに反対している。

 ■活字文化議連の声明(要旨)

 国民の「知る権利」と議会制民主主義を支え、日本の活字文化保持の中枢の役割を果たしてきた新聞および書籍の公共性はきわめて高い。しかるに、新聞・書籍に対する消費税率引き上げは、国民の活字離れを加速させ、これからの日本を支える人づくりはもちろん、地域づくりや国づくりにも悪影響を及ぼしかねない。

 フランスやドイツなど欧州各国では、食料品とともに新聞や書籍の税率をゼロ税率としたり、標準税率よりも低い税率を適用したりしている。新聞や出版物を民主主義のインフラとみなし、「知識課税は避ける」という理念と伝統を持つ欧州の事例は、大いに参考にすべきものだ。

 新聞や書籍の税率引き上げは「すべての国民が、等しく豊かな文字・活字文化の恵沢を享受できる環境を整備すること」を掲げた文字・活字文化振興法の趣旨にも背く。

 日本の文化と民主主義の基盤を守るため、新聞および出版物の消費税率引き上げには断固として反対し、現行税率の維持を求めるものである。(ここまで)

 

 

 

>日本の文化と民主主義の基盤を守るため、

 

 

って、日本の文化を率先して破壊しているのは東京新聞、お前だよバーカ。

 

 

 

 

まじめな考察はこの次の記事でいいだろう。こういう「ダブルスタンダードぶり」を見ていると、昔読んだ内田春菊『ファザーファッカー』に出てくる主人公の継父を思い出す。

 

主人公は継父にその後性的虐待を受けるのだが、この継父が、テレビを見ていると自分基準で

「この番組は子どもにも見せるべきものだ。見なさい!」と、継父が気に入った番組は、主人公が見たくもないのに強制的にその番組を見せ、

「この番組は子どもに良くない。見るな!」と、継父が気に入らなかった番組は、主人公がどれだけ見たくても部屋から出され、継父と実母だけがその番組を観ていた。

 

そして、その継父の「オレ基準」の命じるがままに、主人公は継父に犯されていく。

 

 

こういう継父と東京新聞・時事通信とは、一体どこが違うのか、本気で教えてもらいたいものだ。

 

 

消費税の引き上げに当たっての措置、「附則第18条」に関する考察

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で、今日本当に書きたかったのはこちらの記事。ぶぶさんから教えていただいた「附則第18条」に関する考察である。一見さんのために、この前にまじめ(笑)に書いた記事はこちら

 

まず、いわゆる「消費税増税法案」は、正式名称は、

「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律案」

とのこと。ご丁寧に、財務省HPに置いてある。時代は進んだものだねえ。

って、政府提出の法律案と言うより、財務省提出の法律案、ということなのかね?確か法案提出は、小沢一郎が民主党の幹事長だった2009年秋に、民主党の幹事長だけが法律案を出す、という形に「一本化」したんじゃなかったんだっけ?まあいいわ。

 

で、「附則第18条」だが、これ。このページから。PDFはこちら

 

7.附則

○消費税率の引上げに当たっての措置(附則第18条)

 消費税率の引上げに当たっては、経済状況を好転させることを条件として実施するため、物価が持続的に下落する状況からの脱却及び経済の活性化に向けて、平成23年度から平成32年度までの平均において名目の経済成長率で3%程度かつ実質の経済成長率で2%程度を目指した望ましい経済成長の在り方に早期に近づけるための総合的な施策の実施その他の必要な措置を講ずる。

 この法律の公布後、消費税率の引上げに当たっての経済状況の判断を行うとともに、経済財政状況の激変にも柔軟に対応する観点から、第2条及び第3条に規定する消費税率の引上げに係る改正規定のそれぞれの施行前に、経済状況の好転について、名目及び実質の経済成長率、物価動向等、種々の経済指標を確認し、前項の措置を踏まえつつ、経済状況等を総合的に勘案した上で、その施行の停止を含め所要の措置を講ずる。(ここまで)

 

で、次に、この「政府提出法案」に関して、民主党、自民党、公明党の3党が「合意事項」として文書にしたのがこちら(民主党HPより、一番下の「税関係協議結果」をクリック)。

 

 

○ 附則第18条について

・以下の事項を確認する。

(1) 第1項の数値は、政策努力の目標を示すものであること。

(2) 消費税率(国・地方)の引上げの実施は、その時の政権が判断すること。

・消費税率の引上げにあたっては、社会保障と税の一体改革を行うため、社会保障制度改革国民会議の議を経た社会保障制度改革を総合的かつ集中的に推進することを確認する。

(ここまで)

 

 

で、この文章を読み、極東ブログなどでは

「増税翼賛会だ〜〜」などと嘆いている。以下引用する。

 

 さて、消費税率の引上げにあたっての措置という「附則第18条」と今回の合意文書の対応部分はどのように理解したらよいのだろうか。

 まず明白なのは、法案の「名目の経済成長率で3%程度かつ実質の経済成長率で2%程度」は合意文書で「政策努力の目標」となったことだ。つまり、どうでもよくなった。「名目の経済成長率で3%程度かつ実質の経済成長率で2%程度」は無効になってしまった。消費税増税よりひどい話である。率直にいって、この時点で日本のデフレは終わることはないということが、民主党・自民党・公明党で合意されたのである。

 次に、消費税増税時期は「その時の政権が判断する」ということで、いかにも民主党後の政権が受け持つかのようだが、これはようするに、民主党・自民党・公明党がどのような組み合わせで政権を取っても、その政権がガチで消費税を上げますよという話である。増税翼賛会宣言であった。

 この増税翼賛会はどのような日本を目指すのかというと、「財政による機動的対応が可能となる中で、わが国経済の需要と供給の状況、消費税率の引き上げによる経済への影響等を踏まえ、成長戦略や事前防災および減災等に資する分野に資金を重点的に配分する」というのだが、つまり、消費税増税で財政にゆとりができたら、その分を成長戦略や社会保障に回すというのだ。それも「わが国経済の需要と供給の状況、消費税率の引き上げによる経済への影響等を踏まえ」というのは、「デフレだったらやめます」というわけでもない。

 現実的に見れば、「名目の経済成長率で3%程度かつ実質の経済成長率で2%程度」の放棄を三党で合意した時点で日本の未来のデフレは確定になり、そのなかでいくら消費税を上げても財政のゆとりなんか生まれるはずもない。日本はじわじわと地獄図へと変わっていくというのがこの三党、民主党・自民党・公明党の合意の描く未来であった。

 

 冷静に政治を見つめ直してもショボーンな日本であったとさ。(ここまで)

 

ふむ。こういう「分析」が、100件以上もツイートでお話送りゲームされているような「著名なブログ」なわけね。さすが勉強になるわ(笑)。

 

で、こういう「分析」を鵜呑みにしてお話送りゲームに参加しているのもやっぱり「衆愚」に過ぎないよな、と言わざるを得ないというのが、悲しいかな結論である。

なぜなら、2009年の政権掌握以降、デフレ経済を全く止められなかっただけでなく、止めようとすらしなかったのは民主党だけだからである。昨日挙げたグラフでも明らかなように、「小泉・竹中路線」によって税収は上がり、公債発行額は減った。つまり、財務省主税局がしゃしゃり出てくる「スペース」を狭めたのは、当時の自公政権だったわけだ。

 

デフレについては、三橋貴明氏のブログにご登場願おう。

 

ソースが内閣府の国民経済計算なので、三橋氏がグラフを作り間違えていない限りは、ほぼ信用できるとしていいだろう。この中の緑色のグラフが「GDPデフレーター」、つまり、GDPを基準としてみた物価水準の推移である。

これを見ても、橋本政権が消費税を上げる直前までは緑色は「ゼロ」を上回ったし、2000年以降も、2003年を底に、リーマンショックの2007年まで、デフレーターは上昇基調であったことがわかる。三橋氏は小泉竹中ラインを猛烈に嫌っているので、この事実は認めたくないだろうが、物価が上昇「基調」に転じていたのは、そんな三橋氏が作ったこのグラフから見ても明らかである。

一方、民主党が政権を取った2009年からはどうか。どう見ても「なべ底」としか言いようがない推移しかしていない。これが、

「自公政権」

「民主党政権」

の、火を見るより明らかな違いであると私は思うのだが、残念ながら、こういう指摘をして下さっている方はほとんどいらっしゃらないようだ。なぜ?(笑)

 

「極東ブログ」の筆者がどんな人なのかについて特に関心もないが、おそらく、この筆者が、こういう「現実」も見えないまま、

「増税翼賛会」 

などという言葉をつくってご満悦なのは、presumption(物事を判断する前の偏見)として、

「自民党は悪」

という「マントラ」に骨髄まで浸っているからなのだろう。そしてそれを信じたがっている人が、嬉々としてお話送りゲームに参加し、その「信者集会」の中だけで、

・「ボクたちだけが『真理』を知っているよね〜」

などと、お互いに傷口ナメナメができるのだろう。あら、これって、

 

・オウム真理教

や、

・放射脳集団

 

と全く同じではないか(笑)。

 

2008年から2009年にかけて、一度デフレーターが上がりかけたのも、ちょうどマスゴミが漢字が読めないなどとフルボッコにした麻生政権の時代である。あれだけ衆愚(笑)が、

「本当に困っている人にあげて!」

などと言いながら、フタを開けてみたら96.6%もの世帯がちゃっかり請求した「定額給付金」を始めとする、麻生内閣の緊急経済対策が、デフレ対策としてしっかり奏功していた証拠がここにもある。

しかし悲しいかな衆愚は、麻生総理が「漢字が読めない」であるとか、「カップラーメンの値段を400円だと言った」であるとかなどの、いかにも「衆愚」が食いつきそうなネタにばかり食いつき、ここでも衆愚のマントラである「自民党叩き」にいそしんだわけだ(笑)。

 

 

 

 

 

 

ふう。論評するのもアホくさくなってきた(苦笑)。

 

上の「GDPデフレーター」を見て、デフレに本気で取り組もうとしてきた、そしてそのことにより成功してきた政権はどちらなの???

 

それでも「自民党は悪だ」と思いたいのですか?「信者」諸君よ(笑)。ちなみに、デフレを一向に直そうとしない日銀の白川を総裁にしろと最後まで抵抗したのは「民主党」の方ね。自公政権は、白川は「副総裁」として提案してたんだけどねえ。「総裁」は別の人間を提案したのだが、当時野党だった民主党は頑として聞かなかった。

まあ、「衆愚」だけに、そんなことには全く関心がないのであろう。つくづく笑うしかない。

 

どんなに遅くても次の総選挙は2014年には来る。その時に今の民主党が政権を維持する確率は、ハッキリ言って0%である。橋下新党やみんなの党が大躍進でもしない限り、次は消去法でまた自公政権になるだろう。その時に、できるだけ政策的にフリーハンドになっておきたいという思惑が、限りなくあらゆる「約束」をしない方向で「3党合意」をしようと自民党と公明党が持って行ったのがこの結果であろう。そして当ブログでここでも書いたように、民主党政権時に消費税増税がやってこないように、とにかく消費税増税を後ろに送ろうとして、「つい」自民党公明党と3党合意を「してしまった」方が民主党なのである。

 

自民党の谷垣総裁は財務大臣経験者であるから、野田と同じような発想を持っている可能性は十分にあるが、現実的政権担当能力で言えば、参議院で林芳正らを抱えている自民党の方がどう厳しく見ても経済政策をうまく行えるであろうと判断せざるを得ない。その「経済政策」とは、「まずはデフレ脱却」である。

 

あ、「衆愚」は、林芳正も知らないか。しょうがないね、「衆愚」だもの(笑)。

 

追悼 地井武男さん 享年70歳

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10年ほど前に奥さんが亡くなって以来、かなり気落ちされたと聞いていたが、俳優の地井武男さんが亡くなったとのこと。謹んでご冥福をお祈りする。

地井武男さんは、私にとっては『北の国から』で、田中邦衛扮する黒板五郎の同級生として、富良野でなんやかんやと陰から手助けをする中畑木材の社長、「ナカちゃん」こと中畑和夫がほぼ全てであった。今月、BSフジで再放送された『北の国から'98 時代』より。

 

 蛍と正吉の結婚式で媒酌人を務める中畑夫妻。

式の中で、事故で亡くなった草太(岩城滉一)が生前、結婚式の準備のスピーチを録音していたものを式で再生しているのを聞いているシーン。

回想シーンとして、連続ドラマ本編の中からいくつかのシーンが。

黒板一家にとっては2軒目の家となる、ログハウス作りを手伝うナカちゃん。

 

私としては、連続ドラマ本編の中で、ナカちゃんが、何かとひねくれている純を外に連れ出し、

「蛍はあんなに小さいのに親父さんを一生懸命手伝っている。

それに比べて純、お前はダメだ!」

と叱ったシーンをよく覚えている。

その一方で、こごみをめぐる五郎とナカちゃんの微妙な関係など、決してシリアスな役どころばかりではなかった。

 

 

足かけ30年以上にわたってこのドラマで共演した、田中邦衛さんや吉岡秀隆さん、中嶋朋子さん、岩城滉一さん、竹下景子さん、清水まゆみさん、ガッツ石松さん、そして大滝秀治さんらの気持ちを想像すると、言葉がない。

 

謹んでご冥福をお祈り申し上げる。

 

 

 

 

 

追記。つい先ほどの「ニュースゼロ」より、田中邦衛さんと吉岡秀隆さんのコメントを。フジテレビ「ニュースジャパン」では1秒もやらなかった。

 

 

 

「自民党ぎらいな人」のものの見方がよーくわかった今月の朝生、そして最悪だった公明党議員

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眠くなったら寝ようと思っていたが、途中でネット麻雀(笑)をしたりと、ダラダラしながら観ていたら結局終了時刻になってしまった。それほど、実質的な議論はないに等しい朝生と言って良かっただろう。

しかし、私から見ると、タイトルのように、いくつかの収穫もあったので、ここにアーカイブしておく。

 

<朝まで生テレビ!2012年6月 「激論!ド〜する?消費税増税政局と日本政治」>

パネリスト 番組進行: 渡辺 宜嗣(テレビ朝日アナウンサー)、村上 祐子(テレビ朝日アナウンサー) 司会: 田原 総一朗 パネリスト:

長妻昭(民主党・衆議院議員)
松野頼久(民主党・衆議院議員)
森ゆうこ(民主党・参議院議員)
山本一太(自民党・参議院議員)
西田まこと(公明党・参議院議員)
浅尾慶一郎(みんなの党・衆議院議員)
笠井亮(日本共産党・衆議院議員)
福島みずほ(社民党党首・参議院議員)

上杉隆(自由報道協会代表、(株)NO BORDER代表)
荻上チキ(「シノドスジャーナル」編集長、評論家)
長谷川幸洋(東京新聞・中日新聞論説副主幹)


民主党だけから3人も呼んだのは、

・長妻・・・消費税増税法案に賛成もし、離党もしない人代表

・松野・・・消費税増税法案に反対し、離党はしない人代表

・森・・・消費税増税法案に反対し、小沢一派として離党するぞするぞと言っている人代表

という位置づけの違いとのこと。そうとはいえ、民主党から3人出てきているのだから、自民党からも特に衆議院から、あと一人は出してほしかった。もちろん参議院でもかまわないが。そういえば西田昌司議員を朝生に出さないのは、プロデューサーの意向なのかねえ??

 

番組の前半は「消費税どうすんの?上げるの?」という角度からの田原からのツッコミだったが、とにかくもうグダグダ。特に共産党笠井の、

「大企業が社会的責任を果たして雇用を増やせば、景気は上向くんです!」

には腹がよじれるほど笑った。

 

 

日本共産党の描く「理想社会」とやらでは、雇用さえ増やせば、仕事も比例して増えるという「想定」なのだろうが、残念ながら「現実社会」では、雇用をいくら増やしても、「需要」が増えない限り、仕事は増えない。かくして、雇用だけを増やした企業は倒産していく。

そんなこともわからないのが、日本共産党クオリティである。。。。

しかも福島みずほまでがそれに同調する始末。みずほは社民党党首のやりすぎ。弱小政党で参議院比例第一位というぬるま湯でずーっと10年以上もやってきたもんだから、完全に「政策眼」がなまくらになっている。

 

 

番組の中盤では、「小沢一郎どうするの?」になると、小沢一派代表として森ゆうこが

「いろいろ案はあります。言えませんけど。」

を連発。

 

 

あの・・・ホントに抜ける気があるのなら、そんな思わせぶりなことは普通は言わないよ。だって、抜けるよって言ってから抜ける方が、相手方に準備や根回しができる余裕を与える分だけ、抜ける側のパワーが弱くなるんだから。

そんなわけで、森ゆうこはこの番組で「抜ける抜ける詐欺」をしているようにしか見えなかった。抜けるぞと脅して、抜けない代わりに小沢一派の要求を少しでも呑ませる。その呑ませた要求があるラインを越えれば抜けないという、まあありがちな罠である。

 

 

終盤では自民党の山本一太へ集中砲火。田原曰く、

「自民党は民主党の言いなりになっただけだろ!自分たちの要求を通すのなら、谷垣総理、岡田副総理にさせろ!ってなぜ言わないんだ!」

と激しく。

 

 

・・・いや、意味がわかりません。

 

としばらく考えて気づいた。ああ、こういうツッコミができる前提としては、「自民も公明も増税したがっている」というpresumption(判断をする前の偏見)があるということなのだなと。

 

何をバカなことを(笑)。だったら、この前の三党合意で、こんな文書取り交わしたりしないでしょ。

「その時の政権」が自民あるいは「自民+公明+その他」というもくろみがあるからこそ、この文言を三党合意文書に明記したわけで(詳しくはこちらの記事を)、 自民は以前から、「デフレを脱却してからの増税」と繰り返している。一昨年の参議院選挙で、それを訴えて民主党に勝ったわけだ。

 

しかし、この朝生のスタジオ内では、

・「自民も公明も、民主と一緒になって財務省に洗脳され、『増税翼賛会』になろうとしている!!」

という言葉のオンパレードであった。

 

・・・「そう思いたい」ということと、「事実としてそうである」ということの間には、何万光年もの開きがあるということが、朝生の出演者にはわからないらしい。特にウソツキ隆さんには。

 

彼が口を開くたび、

「消費税増税に反対すると、国税庁から新聞社へ査察が入る」だの、

「財務省は新聞だけ消費税増税対象に含めないという『アメ』をぶら下げて新聞に増税賛成の社説を書かせている」だの、

とにかく陰謀論しか出てこなかった。これでよく「自由報道協会代表」なんぞを務められるものだ(苦笑)。

 

上記の発言がもし正しいのなら、なぜ上杉は、「アンタッチャブルな真実」である上のような発言をし続けていることにより、あの植草教授のように罪を「でっち上げられて(彼らの言い分だが)」逮捕されたりしないのだろうか。不思議でならない。(ちなみに、植草元教授は、そういう発言はしていなかったのだが。。。当局が「冤罪」をでっち上げて逮捕する動機がそもそもない。これが、植草教授逮捕が陰謀論によるものではない最大の根拠である。)

 

また、国税庁から査察が入ったことを根拠に、「この組織は正義の行動をしている!」と上杉が意味づけてくれるのだったら、夕方のニュースでよく特集している、

「脱税者への取り立てシーン」

などで、脱税者をさも悪人のように描いていること自体が大いなる世論誘導だろうに(笑)。上杉にとっては、脱税で国税に入られることは、「正義の行動をしている証拠」なのだから(笑)。

 

 

まあしかし、田原も含めて、スタジオのパネリストのほとんどは、自民・公明・民主が一緒になって増税したいと思いたがっているのだろう。

 

ただ、スタジオがそういう空気になったのは、特に公明代表がすっとぼけた発言を連発したことにも責任があろう。このバカである。

 

 

<参議院議員 西田まこと>

途中でデフレの話が出たが、西田曰く、

 

「デフレには為替も影響しているんです!なぜ人民元やウォンを持ち合ったりしないんですか!そういう工夫をすれば、円安になり、ひいてはデフレも治るんです!!」

 

・・・これで「党広報局長」なのだからあきれてアゴが外れる。「人民元」や「ウォン」を持ち合えば、ただ円が「不安定」になるだけで、「安定的に安くなる」わけではないということがわからないからバカなのである。そもそもデフレという現象は、国内経済において、

供給 >> 需要

となっている状態であり、需要が少ないところに、ただ円の価値を不安定化させれば、人々はますます消費を控え、いざというときのために貯蓄に走らざるを得ない。つまり、円の不安定化は、デフレ克服に何の好影響も与えないのだ。

すなわち、デフレの方が「原因」で、円高は「結果」なのである。日本の総需要が低すぎるから、1円の価値が時とともにどうしても高くなる。それを世界の人が知れば、資産を円の形で持とうとする。取引を円建てで行おうとする。だから「円高」になっているのだ。

だから、円高を是正するためには、総需要を喚起し、1円の価値を少しずつ下げるような政策をしなければならない。その意味で、自民党が提案している、国土強靱化のための公共事業は、総需要を喚起するという意味で正しいのだ。

 

このバカ、単に、日本に人民元や韓国ウォンを持たせたいだけだろ。こういうのが「最悪のバカ」である。公明党は、こんなバカを「広報局長」にしている、泣くほどバカな政党なのだ、ということがよーくわかった(笑)。

 

というわけで、自民党を叩いてさえいれば幸せな朝生だったとさ。念のため、一昨日の記事にも貼った、デフレのグラフをもう一回貼っておこう。自公政権時にデフレを脱却しつつあったのである、という事実は、いくら強調しても強調しすぎることはないであろうから。

 

ソースはこちら。 

 

愚民検定 4級(中学卒業程度):「国会の『身を切る改革』とやらには、何か意味があるのか?」

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昨日の党首討論を見ていて、いつも以上にドタマに来た。忙しいが、これは記事にしなければならないと思った。

 

以下、字幕が入っているので、『NHKニュース7』より。

 

 

 

というわけで、

<愚民検定4級(中学卒業程度) 問題>



問1 憲法違反に基づく「0増5減」、さらに国会議員数を「20人削減」、さらに、残った国会議員の給料(歳費と呼ぶ)を2割削減することで、削れる予算はいくらか。ちなみに、歳費も含めて、国会議員一人に1年間で支払っている金額は、このページより、多くて年間4200万円と推測できるので、年間4200万円とせよ(ソースが両方とも "not found"となっているので怪しいが)。

 

 

 

 

 

問1 解答・解説

衆議院の現在の定数 480人 参議院の現在の定数 242人 合計722人。

次に、「5減」で5人減らすと717人。ここまでは「憲法違反を是正するための基準」となるので、ここを基準額とする。

歳費や手当が一人あたり4200万円だとすると、

717人 × 4200万円 = 301億1400万円。 約300億円。

 

次に、この定数を20人減らすと697人。4200万円の2割引は、3360万円。したがって、野田の提案どおりに定員と歳費を減らしたときの合計金額は、

697人 × 3360万円 = 234億1900万円。 約235億円。

 

厳密な数字の方で差し引きすると、

301.14-234.19 = 66.95億円。 約67億円。・・・答

 

 

 

問2 野田総理自身が語ったこのHPより、日本人口の高齢化により、年間「1兆円」の支出の「自然増」が見込まれる、とされている。ちなみにこれは2年後には「2兆円の増加」となり、10年後には「10兆円の増加」となる。そこで、上の「67億円」は、「1兆円」の何分の一か計算せよ。

 

 

 

 

 

 

問2 解答・解説

1兆円は、1億円の1万倍である。したがって、「1兆円=1万億円」と読み替えると計算しやすい。

ゆえに、計算式は、

10000 ÷ 66.95 ≒ 149.25  約150。

約150分の1・・・答

 

 

 

問3 2009年(平成21年)に民主党が政権を取ったとき、平成21年度分だけで、民主党・社民党・国民新党の連立政権で、純粋に「第2次補正予算」を組んだ。その一方で、「事業仕分け」などで、自公連立政権時代に、「第1次補正予算」の一部が削られた。ネットを検索し、それぞれがいくらかを調べよ。

 

<参考画像(ソースは財務省HPのこちら)>

 

この画像における赤丸の部分が、なぜ出っ張っているのか、ということである。この出っ張りにおける、「民主・社民・国民新党」の貢献度(上乗せ分)を調べよ、という問題だ。 

 

 

 

 

 

 

解答・解説

このページより、第1次補正予算を削った額は、206.4億円。・・・?

このページより、第2次補正予算で盛った額は、7兆2013億円。・・・?

 

?、?を差し引きすると、 72013 − 206.4 = 7兆1806.6億円の「純増」・・・答

概数で言っても、約7兆1800億円の純増である。

 

 

<参考>民主・社民・国民新党がこれだけ予算を「盛って」も、デフレは全く改善しなかった。以前も掲載したが、三橋貴明氏のブログより。

この図において、「緑色の線」が、GDPデフレーター(物価水準)である。2010年も2011年も、自公政権時よりさらに下がっている。 

 

 

 

 

問4 問1〜問3より、2009年度第二次補正予算で、民主・社民・国民新党がムダに増やした7兆1806.6億円から見て、野田総理の言う、「国会議員が身を切る金額」が何分の一になるか計算せよ。

 

 

 

 

 

 

解答・解説

問1より、1年で浮く金額は、約67億円。

問3より、民主・社民・国民新党がムダに支出した金額は、約7兆1800億円。

したがって、計算式は、

71800 ÷ 67 ≒ 1071.6   となり、約1070分の1・・・答




以上。


<合格基準 4問中3問以上自分で導き出せて「合格」とする。>



 

なぜこの4問が「愚民検定」の問題になるか、と言うと、

・「増税する前に国会議員が身を切りなさいよ!」

などと、「自称市民」「自称国民」が、テレビなどの取材で、平気で言うバカタレどもは、上の事実を自分で考えたり、調べたり、電卓を叩いて計算しようという発想がないからである。それこそが「愚民」たる最高(最低)の証拠である。

 

・「増税する前に国会議員が身を切りなさいよ!」

などと言うクチがあるのであれば、その30倍の音量で、

・「政権を取ってから1年で7兆円以上も支出を増やし、しかもデフレを直せなかった。民主・社民・国民新党の連中で7兆円返せ!!」

と言うべきである。

 

しかも、投票に行っていないというのであれば、「愚民の上塗り」である。投票に行かないから、投票の重要性がわからず、また例の

・「誰がやっても同じ」

という「逃げ口上」になるわけだ。

 

あのさ、バカ衆愚どもよ、そんなに「独裁制」が好きなの?だったら北朝鮮に移住しろよ。今すぐに。

 

 

愚民以上に腹立たしいのが、一番上に画像を貼った、これを語っているときの野田のドヤ顔である。

2009年に7兆円ものムダづかいをしたバカ政党の現党首が、何をドヤ顔で語ってるんだバカタレ!!

 

と、党首討論を見ながらドタマに来たわけだ。

 

 

さて。こういう、「すぐ調べればすぐにわかる計算」すらせずに、いつまで経っても、何回選挙をしても、ろくに投票に行かずに、

・「誰がやっても同じ」

と言って憚らない「愚民ども」に、昔の漢文から、「朝三暮四」という言葉を贈ろう。ヤフー知恵袋のこのページから引用させていただく。BAを書いて下さった方に、大感謝である。

 

 

【 朝三(ちょうさん)暮四(ぼし)/『列子』黄帝、『荘子』斉物論】 

『原文』

宋有狙公者。
愛狙養之成群。
能解狙之意、狙亦得公之心。
損其家口、充狙之欲。
俄而匱焉。
將限其食、恐衆狙之不馴於己也。
先誑之曰、與若芧、朝三而暮四、足乎。
衆狙皆起而怒。
俄而曰、與若芧、朝四而暮三、足乎。
衆狙皆伏而喜。

 


『書き下し文』 

宋(そう)に狙公(そこう)なる者有り。
狙(そ)を愛し、之を養って羣(むれ)を成す。
能(よ)く狙(そ)の意を解し、狙(そ)も亦(また)公の心を得たり。
其の家口(かこう)を損(へら)して、狙(そ)の欲を充(みた)せり。
俄(にわか)にして匱(とぼ)し。
将(まさ)に其の食を限らんとす。
衆狙(しゅうそ)の己に馴(な)れざるを恐るるや、
先ず之(これ)を誑(たぶら)かして曰(い)はく、
「若(なんじ)に茅(しょ)を与えんに、朝に三にして暮に四にせん。足らんか」と。
衆狙(しゅうそ)皆起って怒る。
俄(にわか)にして曰(い)はく、
「若(なんじ)に茅(しょ)を与えんに、朝に四にして暮に三にせん。足らんか」と。
衆狙(しゅうそ)皆伏して喜ぶ。

 


『現代語訳』

宋の国に狙公という人がいた。
猿を可愛がって群れをなすほど養っていた。
猿の気持ちを理解することができ、猿も同様に主人の心をつかんでいた。
自分の家族の食べ物を減らしてまで、猿の食欲を充たしていた。
ところが急に貧しくなったので、猿に与える餌の茅(どんぐり)を減らすことにした。
猿たちが自分になつかなくなってしまうのではないかと心配したので、
まず猿たちを誑かして言った。
「お前たちにどんぐりをやるのに、朝は三つで暮は四つにする。足りるか」
すると猿たちは皆起ち上がって怒りだした。
そこで狙公は急に言い変えて、
「それじゃ、朝は四つで暮は三つにしよう。足りるか」と言うと、
猿たちは皆平伏して喜んだ。

(ここまで)

 

 

さて。今度の総選挙における投票所が、「猿の群れ」であふれるか、「人の群れ」であふれるかである。 まさに、この選挙のテーマは

 

「サルからヒトへ」

 

である。「世界史のあけぼの」である(笑)。

 

 

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