昨年の「反フジテレビデモ」の嵐が吹き荒れた時期より少し後だろうか。ネットなどで
「レイシストしばき隊」
なる言葉をよく見かけるようになった。名前から推測するに、「レイシスト」を「しばく」「集団」ということなのだろう。
で、まず、根本的な同語内矛盾として、
・「レイシスト」を「しばく」と、明確な「暴行犯(=刑法犯)」となる。
ゆえに、
・「レイシスト」を「しばく」「集団」に、あらゆる意味でほんのわずかでも「正義」が付随すると思う人は、この「しばき隊」以外にはいない。
という矛盾命題から逃れられない、実に「センス」も「冷静さ」もないクズの集団なのだな、という認識しか持っていなかった。
だが、である。
「レイシスト」を「しばきたい」という「願望」を持つのであれば、少なくとも
・「レイシズム(人種差別主義)」を憎しみ、そういう人々を「丁寧に説得する」
という「正義心」があるのだろうと思っていたし、
そういう「正義心」に裏打ちされた集団であるならば、「レイシストをしばき隊」の連中は、少なくとも在特会程度には、自分たちの顔、氏名、論理的に書かれた「行動方針」などがあるのだろうと思っていた。
そう、少なくとも、昨日までは。
でだ。今日たまたま「レイシストしばき隊」でぐぐってみたら、出てきたのがこのページ。
レイシストをしばき隊 OFFICIAL
・・・なんじゃこりゃ?顔も名前も、その方針も、行動原理も何も書いていないのだが。
"ABOUT US"を押しても、同じ画像。
その下に、またこういう画像。
・・・・ "ABOUT SHIT BACK CREW"と書いてあるのに、顔も名前も全然わからん。
こいつら、英語使って書いているみたいだけど、英語力以前に、 "about ~" という前置詞の意味、わかってんのか?
「〜について」
という意味だぞ。なのに、この画像は、何も説明していない。
その下に、偉そうに、こんなことを書いてある。
街なかで一般市民や近隣店舗に嫌がらせしたり暴言を吐いたり暴行を働いたりするネット右翼を説教します。
必要なあらゆる手段を使ってレイシズムを食い止めます。
We give shit back to those damn racist nerds
who commit racial harrasment, abuse or assault people on the street.
Fight back against racism
BY ANY MEANS NECESSARY.
あのさ、顔も名前も「自分たちが正義である理由」も語れずに、
>必要なあらゆる手段を使ってレイシズムを食い止めます。
>Fight back against racism
>BY ANY MEANS NECESSARY.
(英語が、なぜ命令文になっているのか・・・日本語に対応する英語になっていない。やはりこの連中、知能はかなり低いようだ。)
なんじゃこの偉そうな言葉は。「必要なあらゆる手段を使って」ということは、「違法行為も辞さない」ってことだろ?あのアメリカが触られたくなくてしょうがない、必要なあらゆる手段を使って有色人種を迫害してきた、あのレイシスト団体、KKKと何が違うんだ???誰か教えてくれ。
ほら。上の「しばき隊」と、色しか変わらないだろ?このKKK(Ku Klux Klan)というfuckin'クソッタレ集団も、自分たちの顔がバレると困る、すなわち、「後ろめたいことをしている」という自覚があるからこそ、こうやって顔を隠しているのに、「しばき隊」が同じことをして、説得力があると思っている点が笑えて仕方がない(苦笑)。
・自分たちの行いに「正義」があるというのなら、顔、名前、自分たちに「正義」があるという論理的説明をしてくれんかねえ。
というわけで、当ブログでは、今後この「しばき隊連中」を、「黒KKK」と呼ぶことにする。
一方で、この黒KKK(YKKちゃうで)が目の敵にしている「在特会(在日特権を許さない市民の会)のHPがこちら。
在日特権を許さない市民の会(在特会)
まあ普通のポータルサイトというか、部落解放同盟のHPなどと構成は変わらない。何より、ちゃんと「説明しよう」とする姿勢が窺える。ハイ次の画像。
ご丁寧に、「概要」や「本部・支部紹介」のページまである。
あら。会長や副会長が、普通に名前をさらしている。この名前で画像検索すれば、桜井誠の顔などすぐわかってしまう。
どうだよこのオープンさ(笑)。彼らがやっていることが黒KKKなどからどれだけ標的にされようとも、彼らは少なくとも
・なぜ自分たちは行動しているのかを説明しようとしている。
・自分たちの名前と顔が検索可能な状態にしている。
この2点だけを以てしても、黒KKKよりは、はるかにこちらに「正義」があると私なんぞは思うが、読者諸氏はどう思われるだろうか。
で、例えばだ。昨年から講談社の『K2』などでしつこくこの在特会を「ネット右翼」として攻撃し続けてきた「安田浩一」という自称ジャーナリストは、在特会が「ネットだけの活動をしているわけではない」という意味で、少なくとも日本語の意味論的には、全く「ネット右翼」のカテゴリーに入らないにもかかわらず(笑)、
『ネット右翼の矛盾』などという新書を出したり、未だに「ネット右翼」という言葉の流布に必死なようだ。
ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」 (宝島社新書) 安田浩一ほか 宝島社
まあ立ち読みするだけでもクソな本だとわかるので、買うことはオススメしないが、一応こうやってリンクは貼っておく。
でさ、安田浩一って、なぜ黒KKKを取材しないの?なぜ黒KKKを批判しないの??黒KKKの方が思い切り「闇」と「矛盾」に満ちあふれているだろどう見ても(笑)。
ハイ黒KKKから罵声を浴びせられている桜井会長。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=wxR4KjYx3bE#!
この映像内で、ひときわ異彩を放っている、自分から「オイなんだゴルァ!」と連呼しながら桜井会長に向かって、他人を押し分け(笑)自ら突進しておきながら、「謝罪しろゴルァ!! 何だテメエゴルァ!!」と、
今時のBE-BOP-HIGHSCHOOL、あるいは横浜銀蠅世代(笑)も真っ青(あるいは呆れて外れたアゴが元に戻らない)な恫喝を繰り返してやまないこのチンピラ。
この顔、黒KKKが、ライブ告知の形でその構成員の顔をさらしている画像の誰かにそっくりなんだよな。
顔面鑑定(笑)の専門家に見てもらってもいいだろう。上の画像のチンピラが眉毛を剃ったら、この画像の左上の「自称ラッパー」になる。
さらに失笑なのが、この「ECD」、紹介の文字の部分に
>自身のレーベルで作品を発表している。
・・・・今時、ノーパソと安いマイクと空のCD-R1枚あれば、自分の「ラップ(というより『(#゚Д゚) ゴルァ!!の罵倒集』だろうが(笑))」を、「自身のレーベル」で発表するなんざ、PCに興味を持つ5歳児でもできることだ。
なあ、かっこつけて「ECD」なんて名乗らずに、ただのチンピラって言っちゃったら?伊藤大介さん。
でかい画像発見。
なんだこの左ハンドルとつけかえステアリング(笑)と後ろに詰め込まれている真っ黒なものとバカでかい拡声器は。やってること、街宣右翼と全く同じだろ(というか、顔のガラの悪さはそれ以下)。それとも、自分オリジナルの「(#゚Д゚) ゴルァ!!」連呼を「ラップ」と称して大音量で垂れ流してるのか?伊藤大介さん。
他にも仕事があるので今日はこのくらいにしておこう。また稿を改めて、この黒KKK、言語センスも最低、これでよくプロの「ラッパー」が怒らないわな、ということについて書くつもり。
さて。最後は丹下段平調で、読者諸氏に以下のように聞いてみようか。
在特会と黒KKK、正義はどっちだ???