更新が滞っている。「3月からこのくらいかな」という仕事の負荷をいきなり破壊するような事件が起きて、ほとんど寝る時間がない。
そんな中、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のDVD&ブルーレイが出たが、これを記念するまともな批評を書く時間すらない。
というわけで、ネタバレ編でも書いたように、私が一番高評価をつけたミサトの表情シリーズを載せておく。
その1。一度シンジを下げておいて、ブンダバーの周りにアミ状の使徒が囲んできたときのミサトの表情。左目のわずかなクマに歳を取ったことを感じさせるが、この決然とした目つきがたまりません。作戦はリアリティゼロなんだが(笑)←詳しくはまた別稿で。
その2。その1から1時間弱経ち、あーだこーだで結局フォース(fourth)インパクトが起こりかけたときに、ここぞとばかりにブンダバーがエヴァ13号機に突撃。あまりにも見事にエヴァ13号機の重心を突いている(笑)。まさに歌舞伎十八番のような展開。
シンジ「ミサトさん!(カヲル君が今死ぬかどうかの瀬戸際なんだ!邪魔しないで!!)」←いやだから知能低く描きすぎだって。。。脚本!
ミサト「何としてもフォースインパクトを食い止めるのよ!撃て!!」
ハイ思い切り本気で撃ってます。このときはシンジごと粉々にしてもいいという決意だったのだろう。
しかし綾波No.9がまたうっすいセリフで「命令だから」などと言ってこのブンダバーに取り付き、ブンダバーごと乗っ取ろうとする。
んで夏侯惇アスカが身を張って止める。エントリープラグはどっかに飛んでいったが。
ただし、このNo.9と夏侯惇の戦いのせいで、ブンダバーは半壊〜全壊状態。
No.9を何とか破壊した後、それでも追撃しようとするミサトを、リツコが制止する。それを聞いたときの表情。
歯を食いしばったまま、帽子のつばで目が隠れるようなアングルで、ボソッと、かつ強い息で
「シンジ君・・・」
反乱軍指揮官としての立場、そして一人の人間としてのシンジへの愛情が、いい歳をした大人だけに、複雑に絡み合っている。
このシーンくらいだ。グッと来たのは。
だから、
『エヴァ 新劇場版』という作品の未来は、ミサトの肩にかかっているのだ。
いい加減、エンディングテーマくらい『魂のルフラン』にしてくれんかな。宇多田はこの作品にいらない。仕事選んでないでゆっくり休養してろ。