一昨日の『アンフェア double meaning / Yes or No?』の放映時にもたくさんアクセスを頂いたが、昨日の『アンフェア the answer』地上波初放送では、なんと以下のように、6万IP以上、15万以上のPVをいただき、gooブログのアクセスランキングでデイリー2位を頂いた。何度も映画館に足を運び、丁寧に丁寧に解説と考察を重ねてきた甲斐があったというものだ。google検索などで、たまたま訪れて下さった方々にも大変感謝申し上げる。
アクセス状況(2012.03.02分)
何より、時間別のアクセス(IPベース)で、 21時台からアクセスが爆発しただけでなく、23時台の新規アクセスIP数が22567IPと、21時台の18117IPを上回ったことがうれしい。というのも、23時台以降のアクセス者は、この放送を見終わって、改めて「あそこはどうだったの?納得いかない!」などとお感じになり、検索して来て下さった方であろうと推測するからだ。このブログでさんざん考察した「メモリ問題(通称『USB問題』)」の筋の通らなさについては、今でも私の結論は全く変わっておらず、そのことが気になってアクセスした方が増えた、ということであれば、これはこの映画の制作者、特に脚本と監督の両方を務めた佐藤嗣麻子氏のミスがその原因である。ゆえに単純に喜べる話ではないと重々承知はしているが、逆に言えば、この映画を見て
「どうでも良くね?」
と流さずに考えよう、調べようとしていただいたという意味では、この映画が視聴者へ何らかの「引っかかり」を作ったわけで、佐藤嗣麻子氏と世界の亀山ブランドの掌上で視聴者が踊らされている、あるいはそれをきっかけにして視聴者がもう少し何かを考えようとなさって検索して下さったわけで、私としては後者によるものの方が大きいと信じたいところだ。
もし前者を意図的に制作サイドがやっているとしたら、観客や視聴者を舐めるのもいい加減にしてもらいたい、と言っておきたい。そういう「無理筋」のクセを、庵野秀明が「エヴァQ」などでしっかり「継承」(笑)してしまっているではないか。これが日本映画の「特徴」などと、どこぞからレッテル貼りされては、たまったものではない。こういうことをわざと続けると、長期的には映画館で映画を観る人間が必ず減る。今、映画館で映画を観る来客数は実は増えているのだが、この増加の原因を謙虚に分析することが重要だ。
(20時台までも、5時台以外は3桁のIP数で、これ自体もすごいことなのだが、
21時台以降の数値から見ると、ゴミのように見えてしまう。
このギャップにたまげた。
というか、21時台に「アンフェア ネタバレ」で検索しないようにw)
ちなみにということで、整理もかねて、『アンフェア』関係の当ブログ記事のリンクをまとめておく。本日も何人かはここを訪れて下さるであろうから、多少なりともお役に立てれば、ということで。
<"the answer">
アンフェア the answer ネタバレなし編 2011-09-19 アンフェア the answer ネタバレあり編 2011-09-19 アンフェア the answer ネタバレあり編 その2 2011-09-21 "アンフェア the answer" ブルーレイ&DVD発売記念 ネタバレ+考察編 その3 2012-03-21<こちらは、"the answer"ではなく、"the movie"の方>
アンフェアthe movie ネタバレなし編 とバルト9(カルトQではない) 2007-03-20 アンフェアthe movie ネタバレあり編 2007-03-20ふう。やはり事前の読み通り、通常時間帯での地上波放送を狙って、あえて「PG12」も「R15」もつけずに、ああいう残虐シーンを入れていたわけだ。
・・・(゚∀゚)アヒャ 「ネタバレなし編」では、「このままでは地上波放送はムリだろう」って自分で書いちゃってるな・・・ま、苦情がフジテレビ他に殺到しても私は知らん(笑)。
『アンフェア』一連の作品における、小久保(阿部サダヲ)親衛隊(古い?w)、すなわちサダヲbrothers & sistersの端くれとしては、一昨日の『ダブルミーニング YES or NO?』でのひどさ(笑)と、昨日の『the answer』での小久保らしさの違いが少しでもご理解いただけると大変うれしい。
ハッキリ言って、一昨日の『ダブルミーニング YES or NO?』は、「クソ」としか言いようのない脚本+演出+『ホテル』での「申しわけございません男」の演技のひどさであった。あんな脚本と演出のクオリティで、北乃きいが「監督」と「次」を期待したような話をワクワクしながらしているとしたら、北乃きいも監督もただのバカだろ。いや実際にしているんだけどねw
ま、キャプチャーはたくさん撮っているので、またそのレビューは記事を分けて書く予定である。ここでは、その「クソ」の最後の方で薫ちゃん(三上薫by加藤雅也)による、以下のセリフだけは(脚本的にも、演技的にも)良かった、と言っておこう。
薫ちゃん:「自分の思いと、自分が実際にやってること、それが完全に一致する人間なんて存在しないよ。
おかしいと感じながらも、どこかで折り合いをつけ、自分を納得させてるんだ。
みんなねぇ。」
これが、昨日の『the answer』と裏でつながっているところだけは「粋」だと思った。ファンに
(古っ!)
と突っこませようとしている点がね。
あ、あと綾野剛の演技力はすごいね。『mother』では幼児虐待を平気でする、チャラくてかなり憎たらしい継父を、『カーネーション』では、寡黙だが抑えようのない男の色気を放つ職人を、そして今作では、吉岡秀隆を彷彿とさせる髪型(笑)で、絶妙な度合いのアイドルヲタファンをきっちり演じ分ける引き出しの広さ、どれも
「こういうヤツ、いるよねー」
と思わせるオーラの作り方、一体どこで身につけたのかと不思議なくらいだ。
ま、その辺は稿を改めて、かつ時間があれば。←また出た!
望月が山路と同じ所轄に飛ばされて、ガンガンにぶつかり合いながら望月がマジで本当に成長していく(いやすまん、今回は全然成長してなかったから。広告にだまされたぜよ全く(笑))スピンオフドラマなら、1クールくらいは普通に作れそうだけどね。でもそうなると、最後は「山路、殉職」となりそうでイヤだな。。。
というわけで、どうもありがとう。今後も時間と気力が空いているときに、政治でも経済でもスポーツでもエンタメでも何でも書いて行く。更新が滞っているときも、どうか長い目でお見守りを。
白河夜船