石原慎太郎党と合併してからも、相も変わらずこの程度の「言語センス」である。
「○○」がない者ほど、「○○」を語りたがる、という格言(笑)の一つに、どうやら「言葉のセンス」も入るようだ。すなわち、
・「言葉のセンス」がない者ほど、「言葉のセンス」を語りたがる。
橋下氏「言葉のセンスない」 じゃんけん発言批判を一蹴(産経 2012.11.24 21:37)
日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長は24日、みんなの党との選挙区調整を「最後はじゃんけんで決めたらいい」と述べた自身の発言に、自民党の石破茂幹事長や民主党の安住淳幹事長代行らから批判が相次いでいることについて「言葉のセンスがない」と一蹴(いっしゅう)した。遊説先の松山市内で記者団に答えた。
橋下氏は「じゃんけんで決めようというのは、最後はどっちを取るか政治決断するという意味」と説明。「それぐらいのことを理解できない人が国家運営にあたっているというのは、不安で恐ろしい」とこき下ろした。
また、次期衆院選の候補者擁立数がこの日発表した5次公認でまだ計142人で、目標に掲げてきた過半数の241人到達が厳しい情勢になっていることついて、「自己資金でこれだけ集まったのはすごいこと」と自賛。「みんなの党と合わせれば200を超える。同じ考えを持つ新しい勢力が、これだけ集まれば十分だ」と述べた。(ここまで)
ハアそうですか。「橋下徹」とやらの「言語センス」とやらは、
「ジャンケンで決める」という日本語を、
「最後はどっちを取るか政治決断すること」と自動的に解釈できる「センス」のことですか(笑)。
<例>
「(3人で)最後にリンゴが余ったからジャンケンで決めようぜ!」
=「最後は誰が取るか政治決断すること」
さすが「言語センス」とやらにあふれたお方だ。少なくとも私のような凡人には、
「ジャンケンで決める」という日本語は、せいぜい
「ジャンケンでなくても、くじ引きで決める」ぐらいの意味にしか解釈できないのだが。
「ジャンケン」という行為自体に、「偶然の要素」が必然的に入っている以上、「橋下徹の言語センス」とやらは、
「偶然の要素で決める=政治決断すること」
ということらしい。順序を逆にしてみよう。橋下徹の言語センスとしては、
「政治決断すること」は、「偶然の要素」で決めること、ということらしい。
原発の問題も、TPPの問題も、デフレ脱却の問題も、外交問題も、橋下徹としては、
「偶然の要素」で決めること、というらしい。
さすが、「太陽の党(石原慎太郎党)」と、何の苦もなく合併できた連中だけあるよ。そういう「言語センス」から導けることは、
・橋下一派には、政策的に何の「定見」もない
ということだけである。しかもそれを自分でばらすような発言を平気でする。例によって「逆ギレ」という形でだ。さらに、そのことに自分で気づいていないって・・・苦笑するしかない。
まあこのレベル、できの悪い新入社員よりひどいね。できの悪い新入社員ほど、遅刻などの自分のミスを、
「逆ギレオーラ」
を必死に周囲に放つことで、なんとか「同僚レベル」からのツッコミまでは阻止したい、というさもしい心性が見え見えだからである。
見方を変えれば、この程度の「逆ギレ」で、この発言をごまかせると思っている程度に、橋下徹は、有権者をよほど「バカな存在」として見下しているということなのだろう。
しかも彼はこう続ける。
>「それぐらいのことを理解できない人が国家運営にあたっているというのは、不安で恐ろしい」とこき下ろした。
記事の「こき下ろした」という日本語に、逆に橋下徹の必死さが透けて見えるが、「橋下徹の言語センス」的には、
「橋下徹が『ジャンケン』と言ったら、橋下徹は『政治決断』と言ったのと同じことだ!!そのくらいわかれ!!」
ということか。
・・・すまんが、今時小学5,6年生でも、その程度の発言をしたら、周囲からバカ扱いされるだけだということが、橋下徹にはわからないらしい。というか、典型的な、「独裁者になりたい人物像」そのまんまだろ(笑)。
このブログでは何度も貼り、何度も言及したが、橋下一派の「維新八策」の一覧をもう一度貼ろう。
・参議院廃止
・衆議院定数半減
・歳費3割カット
・首相公選制導入
もう一回、これで省ける年額を計算してみようか。めんどくさいが(苦笑)。現状での国会議員一人あたりの手当額は、wikiによると「高くて年額4200万円」らしいから、
減らす議員数は482名。4200万円をかけ算し、202億4400万円・・・?
残った議員数は衆議院240名。これに、「カットする」4200万円の3割=1260万円をかける。
240×1260=30億2400万円・・・?
?+?=232億6800万円。
あのー、さっきもリンクを貼ったこのブログ記事でも書いたように、
現在の日本のペースで高齢化が進んでいくと、必要となる社会保障費の「自然増」分だけで、「年間1兆円以上」になる。
2年目で、その年だけで2兆円以上必要となり、10年目では、その年だけで10兆円以上必要になる、ということだ。
「1年目」に「追加で必要となる」「1兆円」から見ただけでも、そのたった43分の1にしかならないのだが・・・< 計算式 10000÷232.68=約42.98 (単位を「億」にそろえると、こういう計算式になる)
この計算のままでいくと、議員数削減と、歳費削減でひねり出せる額は、
「2年目」では、「社会保障費の自然増分」のたった86分の1、
「10年目」では、「社会保障費の自然増分」のたった430分の1 にしかならなくなる。
つまり、橋下徹の「維新八策」とやらは、これだけ議員数を減らしても、これだけの歳出削減しかできないということだ。
その一方で、国会議員数を半分以上減らし、首相公選制を導入しようとする。
・・・・それって、ただ、
「日本で独裁制を導入します!」
って言ってるだけだろ。
橋下徹よ、いつものように「逆ギレ」で「自分の発言をごまかす」ことにばかり逃げていないで、「オレは独裁制を望んでいるんだ!」って普通に発表しなよ。この程度の計算で、そんなことすぐにわかるんだから(笑)。
ケツ見えてんぞ、橋下徹。素人が電卓叩いてすぐにできる計算で目論見がばれる「言語」しか使えない「ただの大阪市長」が、
「言葉のセンス」などという偉そうな言葉を使うなよ。おこがましい。
私は、こういうバカにこそ、言葉に限らない「あらゆる意味でのセンスのなさ」を感じるね。
昨日か一昨日にも、石原慎太郎とこんな演説をしていたなあ。
「自民もダメ、民主もダメ、今度は私たちに任せてくれませんか?」
( ゚д゚)・・・
それ、3年前に「民主党」が、
「自民党はダメです。一度、民主党に任せてもらえませんか?」
と言っていたのに、ちょい足ししただけだろ。
へぇ〜〜、こんな演説が平気で(恥も外聞もなく)できる人が、「言葉のセンス」ねぇ〜〜〜(苦笑)。こういう状況が一番「怖い」わ。
しかし衆愚は何も考えずに、「比例代表くらいは『第三極』に入れてあげようよ!」などと、「根拠のない『バランス感覚』」とやらで、意図不明の投票行動に走るんだろうなあ。そして独裁制ができてから気づくと。ま、衆愚は自分たちに跳ね返ってこないと学習できないからしょうがないか。